研究費サーチ AI公募を検索する

研究費ガイド

AI for Science(spread1000)採択結果・第2回はいつ|SPReAD採択率2.9%・倍率約35倍

最終更新: 研究費サーチ編集部 検証方針

AI生成コンテンツ: この記事はAI(Claude)が文部科学省・JST・NEDO・AMED等の公式一次ソースを参照して作成しました。公募条件は頻繁に更新されるため、応募前に必ず各機関の公式公募要領を確認してください。

AI for Science とは、機械学習や生成AIを科学研究そのものの手段として使い、発見を加速する研究活動の総称です。文部科学省の SPReAD 1000(spread1000、カタカナでスプレッド1000とも表記)は、その裾野を広げるために2回の公募で計1,000件程度を採択する大規模事業で、第1回の採択結果が2026年6月22日に公表されました。第2回公募(2026年7月3日正午締切)の結果発表(交付決定)は2026年8月中旬から9月上旬の見込みです(最新状況はこちら)。

本記事では、SPReAD 第1回の採択結果(応募・採択件数、研究領域別の内訳、採択課題の例)、第2回の結果発表スケジュール、無作為抽出を含む審査の仕組みを、文部科学省の公表資料に基づいて整理します。あわせて ARiSE・ムーンショット・JST CREST・ACT-X・BOOST・NEDO GENIAC・AMED 医工連携AI など関連公募も解説します。数値は記事末尾の出典一覧に対応しています。

この記事の要点

  • 第1回公募の採択結果は2026年6月22日公表: 応募15,868件・採択456件(うち学生61件)・採択割合2.9%(倍率約35倍)
  • 第2回公募は2026年7月3日(金)正午をもって受付終了。採択結果は2026年7月25日時点で未公表(交付申請・交付決定は特設サイトの日程で2026年8月中旬から9月上旬。採択結果の公表は第1回からの逆算で8月上旬から中旬というのが当サイトの推計)
  • SPReAD は計1,000件程度採択・1課題直接経費500万円以下・間接経費30%別途・e-Rad申請・学生含む全研究者対象
  • 審査は書面審査に加え、ピアレビュー(原則2から3名)と無作為抽出を組み合わせた方式
  • 数値の出典は末尾の出典一覧を参照

2026年度 AI for Science 主要公募

  • SPReAD 1000 / spread1000(萌芽的挑戦): 文科省・1課題500万円・計1,000件程度・第2回は2026年7月3日正午締切(第2回 id:1078第1回 id:963 採択結果公表済み
  • ARiSE(フラグシップ): JST・大型・国際連携重視・2026年度公募は6月30日正午で受付終了(id:949
  • JST BOOST 次世代AI人材育成: 若手・原則上限5,000万円(直接経費)(id:830
  • JST ACT-X: 若手・総額450万から600万円程度(id:205
  • NEDO GENIAC: 生成AI基盤モデル開発(id:108
  • AMED 医工連携・AI実装研究id:799

spread1000(SPReAD 1000)とは

spread1000 は、文部科学省の「AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)」の通称です。読みはスプレッドで、2回の公募で計1,000件程度を採択する規模から「1000」が付きます。制度の要点は次の通りです。

表0. spread1000(SPReAD)の要点
項目内容
事業名の由来SPReAD は Supporting Pioneering Research through AI for 1,000 Discovery challenges の略
対象者人文学、社会科学から自然科学までのあらゆる分野の研究者等。研究代表者個人で行う研究計画で応募する(有給無給・常勤非常勤を問わず、機関に在籍する学生を含む)。e-Rad への研究者情報の登録が必要
補助上限1課題あたり直接経費500万円以下。これに加えて原則として直接経費の30%相当の間接経費が措置される
採択規模2回の公募で計1,000件程度
対象経費研究計画の遂行に必要な直接経費(計算資源の確保・利用に係る経費を含む)。人件費および研究代表者の謝金は対象外
重複制限ARiSE を除き、他の競争的研究費制度との重複制限は原則なし
研究期間第1回は交付決定日から2027年(令和9年)1月6日まで、第2回は交付決定日から2027年(令和9年)2月5日まで

出典: 文部科学省SPReAD特設サイトおよび同「SPReAD 公募要領」(PDF)(2026年7月25日参照)。

1. AI for Science とは何か

AI for Science とは、AI技術(機械学習・深層学習・大規模言語モデル・拡散モデル・シミュレーション)を科学研究そのものの手段として活用し、研究プロセスを高速化・高精度化・自動化する研究活動の総称です。AI自体の改良を目的とする「AI研究」とは異なり、生命科学・材料科学・物理学・化学・人文学・社会科学など既存分野にAIを取り入れることで新たな発見を生み出します。

代表的な事例:

1-1. 図1. AI for Science の領域マップ

AI技術スタック(手段)

  • 大規模言語モデル(LLM)
  • 拡散モデル・生成モデル
  • 深層学習・機械学習
  • 強化学習
  • サロゲートモデル
  • 知識グラフ・推論
  • マルチモーダル基盤モデル

適用分野(目的)

  • 生命科学(創薬・タンパク質設計)
  • 材料科学(新材料発見・触媒)
  • 物理学(シミュレーション加速)
  • 化学(反応経路探索)
  • 数学(定理発見・構造探索)
  • 人文学(古文献・歴史データ)
  • 社会科学(大規模データ解析)

図の見方: 左のAI技術を、右の科学分野の研究プロセスに適用するのが AI for Science。文科省 SPReAD では、左右どちらに重点を置く構想でも応募可能です。

2. SPReAD 1000 採択結果・結果発表【随時更新】

最終確認日: 2026年7月25日時点

2-1. 第1回公募の採択結果(2026年6月22日公表済み)

SPReAD 1000(spread1000)第1回公募(2026年5月18日正午締切)の採択結果は、2026年6月22日に公表されました。文部科学省公表の採択課題一覧によると、応募は15,868件、採択は456件(うち学生によるアイデア61件)で、採択割合は2.9%でした。同日の松本文部科学大臣の記者会見では、応募15,000件超・倍率約35倍と説明されています。

表1. SPReAD 第1回公募の応募・採択実績
区分応募件数採択件数採択割合
全体15,868件456件2.9%
うち学生2,624件61件2.3%

出典: 文部科学省「AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)第1回公募採択課題一覧」(PDF)(2026年7月25日参照)。

2-2. 研究領域別の採択内訳

採択課題一覧には研究領域別の応募・採択件数も掲載されています。生命科学・薬学と臨床科学で採択の約4割を占める一方、社会科学や芸術・人文科学でも採択割合は全体平均(2.9%)と同水準で、分野による極端な有利不利は見られません

表2. SPReAD 第1回公募の研究領域別 応募・採択件数
研究領域応募件数採択件数採択割合
生命科学・薬学2,960件98件3.3%
臨床科学2,579件70件2.7%
電気工学・電子工学・情報科学・コンピューターサイエンス2,639件68件2.6%
社会科学1,799件55件3.1%
材料・プロセス・応用医工学1,142件33件2.9%
機械・社会基盤・エネルギー工学1,090件32件2.9%
数学・物理学・地球科学1,113件30件2.7%
農学・環境学・生態学992件25件2.5%
芸術・人文科学759件23件3.0%
化学754件22件2.9%

出典: 文部科学省「SPReAD 第1回公募採択課題一覧」(PDF)の研究領域別統計(2026年7月25日参照)。このほか領域「不明」41件(採択0件)があり、合計は応募15,868件・採択456件。

2-3. 応募者区分別の採択内訳(第1回)

採択課題一覧には、研究者等の属性別の応募・採択件数も掲載されています。中心は大学・研究機関等の教員や研究員等ですが、大学院博士課程在籍者43件、修士課程在籍者16件、学部学生2件と、学生の採択も実際に出ています。一方で高等専門学校の学生、民間企業の研究者、非営利団体等の研究者等は、第1回では採択がありませんでした。次の表は、資料に掲載された11区分をそのまま並べたものです。

表2b. SPReAD 第1回公募の研究者等の属性別 応募・採択件数
研究者等の属性応募件数採択件数採択割合
大学・研究機関等の教員・研究員等12,581件383件3.0%
高等専門学校の教員・研究者等141件6件4.3%
ポストドクター335件5件1.5%
高等専門学校の学生4件0件0.0%
学部学生226件2件0.9%
大学院修士課程在籍者834件16件1.9%
大学院博士課程在籍者1,560件43件2.8%
民間企業の研究者127件0件0.0%
非営利団体等の研究者等9件0件0.0%
その他9件1件11.1%
不明42件0件0.0%

出典: 文部科学省「SPReAD 第1回公募採択課題一覧」(PDF)の研究者等の属性別統計(2026年7月25日参照)。11区分の合計は応募15,868件・採択456件。同資料は別に「うち学生数」として応募2,624件・採択61件・2.3%を示しており、これは上表の高等専門学校の学生・学部学生・大学院修士課程在籍者・大学院博士課程在籍者の4区分の合計にあたります。

2-4. 機関別の採択件数(第1回)

第1回公募には787機関から応募があり、採択が出たのは164機関でした。採択件数の上位機関は次の通りです。

表2c. SPReAD 第1回公募の機関別 採択件数(採択9件以上)
機関名応募件数採択件数採択割合
筑波大学749件27件3.6%
東京大学809件25件3.1%
東北大学693件21件3.0%
京都大学598件21件3.5%
九州大学665件20件3.0%
大阪大学507件16件3.2%
東京科学大学454件12件2.6%
名古屋大学520件11件2.1%
広島大学342件10件2.9%
北海道大学444件9件2.0%

出典: 文部科学省「SPReAD 第1回公募採択課題一覧」(PDF)の研究者等の所属機関等別統計(2026年7月25日参照)。同資料には787機関の全数が掲載されており、上表は採択9件以上の機関を採択件数の多い順に並べたもの(同数の場合は資料の掲載順)。応募件数・採択件数・採択割合はいずれも同資料の記載値で、掲載787機関の合計は応募15,868件・採択456件。同資料の注記により、件数は研究代表者の所属研究機関別(応募時点の所属)に整理されています。

2-5. 採択課題の例

採択課題名は全456件が公表されています。公式一覧からの例(課題名は原文のまま):

全採択課題(課題名・研究代表者・所属機関)は文部科学省公表の採択課題一覧(PDF)で確認できます。

2-6. 第2回の採択結果はいつ?発表スケジュール(2026年7月25日時点で未公表)

第2回公募の採択結果は2026年7月25日時点で未公表です。第1回の実績から逆算すると2026年8月上旬から中旬の公表が有力と当サイトは見ています。

第2回公募(募集期間: 2026年6月2日から7月3日 金 正午まで)について、SPReAD特設サイトで公表されているスケジュールは次の通りです。

表3. SPReAD 第2回公募の審査・交付スケジュール
段階時期(特設サイト公表)
審査2026年(令和8年)7月上旬から8月上旬
交付申請・交付決定2026年(令和8年)8月中旬から9月上旬
研究期間交付決定日から2027年(令和9年)2月5日(金)まで
成果報告等2027年(令和9年)2月上旬から3月上旬

出典: 文部科学省SPReAD特設サイト(2026年7月25日参照)。審査結果通知の個別の日付は公式に明記されていません。

2-6-1. 第1回の実績からの逆算

第1回は、締切から採択課題一覧の公表まで35日でした。第2回に同じ日数差を当てはめると次のようになります。

表3b. 第1回の実績と第2回の逆算
回次締切特設サイト公表の日程採択結果の公表
第1回2026年5月18日正午審査: 令和8年5月下旬から6月中旬/交付申請・交付決定: 令和8年6月下旬から7月中旬2026年6月22日(締切から35日後)
第2回2026年7月3日正午審査: 令和8年7月上旬から8月上旬/交付申請・交付決定: 令和8年8月中旬から9月上旬同じ日数差なら2026年8月上旬から中旬(当サイトの推計)

出典: 締切・日程・第1回の公表日は文部科学省SPReAD特設サイト(2026年7月25日参照)。第2回の公表時期は当サイトの推計。

公表日は公式に明記されていません。上記の8月上旬から中旬は、第1回の締切から公表までの日数を当てはめた当サイトの推計です。

別の手がかりとして、令和8年6月29日のAI for Science推進委員会(第5回)配付資料には、直近のスケジュールとして「7月下旬: 第1回公募採択者向けのキックオフ」「8月上旬: AI活用学び合い会(初心者相談会)」「8月下旬: 第2回公募採択者向けのキックオフ」が記載されています(資料の記載はここまで)。採択者向けの行事が8月下旬に予定されていることから、公表は8月中と見込まれる、というのが当サイトの読み取りです。資料に公表日そのものは書かれていません。

第2回の採択件数について公式の発表はありませんが、本事業は2回の公募で計1,000件程度を採択する設計で、第1回で456件が採択済みのため、単純計算では第2回の採択枠は残り540件程度と推計されます(当サイトの推計であり、実際の件数は応募状況等により変動します)。

なお、令和8年5月29日の松本文部科学大臣の記者会見では、応募が採択件数を大幅に上回り有望な提案でも採択に至らない状況を踏まえ、本事業の採択規模の拡充や、継続的かつ切れ目のない段階的な支援の実現も含めて、AI for Science の推進方策の検討を進めたいとの発言がありました。検討を進めるという趣旨の発言であり、第2回の採択件数の増加や第3回公募の実施が決まったものではありません(出典22)。

第2回の採択結果は、発表され次第このページに掲載します。

2-7. 結果の確認方法と採択後の流れ

第2回公募の制度概要は研究費サーチの公募ページ(id:1078)をご参照ください。

2-8. 公式情報の確認履歴

表3c. SPReAD 採択結果に関する公式情報の更新履歴
日付情報源内容
2026-06-22SPReAD特設サイト第1回公募の採択課題を公表
2026-07-03SPReAD特設サイト第2回公募の受付終了を告知
2026-07-25SPReAD特設サイト当サイトが確認。新着情報の最終更新は2026年7月3日のままで、第2回の採択結果は未公表

出典: 文部科学省SPReAD特設サイトの新着情報(2026年7月25日参照)。日付欄は、上2行が同サイトの新着情報の掲載日、最下行が当サイトの確認日です。

以後、確認するたびに1行追加します。

3. なぜ2026年に AI for Science が拡大しているのか

2024年から2026年にかけて、AI for Science は研究助成の最重点領域になりました。背景には4つの構造変化があります。

日本では文部科学省が2026年(令和8年)4月に「AI for Scienceの推進に向けた基本的な戦略方針」を公表し、令和7年度補正予算で SPReAD(裾野)と ARiSE(頂点)を同時に立ち上げました。SPReAD だけで1,000件採択という前例のない規模になっています。

4. SPReAD(1,000件採択)の制度詳細

正式名称: 令和8年度 AI for Scienceによる科学研究革新プログラム「AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)」。文部科学省直轄事業で、令和7年度補正予算により実施されます。

図2. SPReAD 制度パネル

直接経費上限

500万円

1課題あたり

間接経費

+30%

別途配分

採択件数

1,000件程度

2回公募合計

公募受付

終了

第1回5/18・第2回7/3正午締切

研究期間

〜2027/2/5

第2回採択分(第1回は1/6)

申請システム

e-Rad

機関承認必須

出典: 文部科学省SPReAD特設サイト(2026年7月3日参照)。

4-1. 対象研究者

4-2. 3本柱

4-3. 審査方式(抽選・無作為抽出はある?)

「SPReAD は抽選なの?」という疑問が多く聞かれますが、文部科学省は、1,000件規模の採択を実現するため従来の書面審査に加え「無作為抽出やAIを活用したインタビュー等、機動的かつ挑戦的な審査手法」を導入すると告知しています。第1回公募要領によると、審査は二段階・非公開で行われ、第二段階ではピアレビュー(原則2から3名)と無作為抽出を組み合わせ、採択水準に達しない課題はピアレビューで不採択となります。つまり完全な実力審査でも完全なくじ引きでもなく、一部に無作為抽出(抽選的な要素)を組み合わせた選考です。

第一段階は、応募書類の内容を踏まえて研究領域や想定されるユースケース等に応じた審査区分を決定する段階です。公募要領では、AIを活用したインタビュー(AIインタビュー)の内容を審査区分を決定する際の参考情報として活用するが、AIインタビューの内容により採択または不採択を決定するものではないと明記されています。

無作為抽出の定義は、公募要領の脚注に「対象となる研究課題について、機械的な方法により乱数を生成又は付番し、その値の昇順に従って、あらかじめ定めた件数に達するまで採択候補を選定する方法」と記載されています。これが第二段階でピアレビューと組み合わせて用いられ、採択水準に達しない研究課題はピアレビューにより不採択となります。第1回の456件のうち、無作為抽出で採択候補となった件数の内訳は公表されていません(出典5および出典21の公募要領を参照)。

4-4. 倍率・採択率の実績

第1回公募の実績が公表されています。文部科学省公表の採択課題一覧によると、応募15,868件に対し採択456件で、採択割合は2.9%でした(2026年6月22日の松本文部科学大臣会見では倍率約35倍と説明)。職位・年齢・分野を問わず学生も応募できる門戸の広い設計のため、応募が採択枠を大きく上回った形です。第2回の倍率・採択結果は未公表です(公表され次第「採択結果・結果発表」セクションを更新します)。

4-5. 採択結果の発表時期(結果はいつ?)

最新の結果情報は「2. SPReAD 1000 採択結果・結果発表【随時更新】」にまとめています。第1回の採択結果は2026年6月22日に公表済みで、第2回(2026年7月3日正午締切)の採択結果は2026年7月25日時点で未公表です。特設サイトの日程では、第2回は審査が2026年7月上旬から8月上旬、交付申請・交付決定が2026年8月中旬から9月上旬とされています(表3参照)。採択課題一覧の公表日は公式に明記されておらず、当サイトは第1回からの逆算で8月上旬から中旬と見ています(表3b参照)。応募者本人への結果通知と交付決定の正確な日付はe-Rad通知で確定します。研究期間は第1回が2027年(令和9年)1月6日まで、第2回が2027年(令和9年)2月5日まで。短期決戦の事業のため、結果通知後すぐに研究を開始できるよう準備しておくと有利です。

4-6. 重複応募制限

SPReAD は ARiSE を除き、他の競争的研究資金との重複応募制限は原則ありません(文科省告知)。科研費・JST CREST・さきがけ・ACT-X・AMED・NEDO 公募との並行応募は可能ですが、エフォート(研究時間配分)の合理性は審査で確認されます。なお ARiSE 側の公募要領でも、SPReAD の研究代表者が同時に ARiSE の共同代表者を務めることはできないと定められています(出典8)。

4-7. 計算資源

第1回公募時には、応募を検討する研究者・学生向けに計算資源提供者による説明会(2026年4月27日・28日・30日)が実施され(出典17)、ABCI 3.0 等の大規模計算基盤や大学計算機センターと SPReAD 採択者を接続する仕組みが想定されています。研究計画書では、必要な計算資源規模と利用方法を明記しておくと有利です。

5. SPReAD 申請の準備チェックリスト

第2回公募は2026年7月3日(金)正午をもって受付終了です。次回公募の公式予告は現時点で確認できません。以下のチェックリストは、今後公募が行われた場合の準備の参考として残しています。

表4. 申請準備の目安スケジュール(編集部作成)
タイミング準備項目所要の目安
4週間前e-Rad 研究者登録(機関登録未済の場合は機関登録から)1〜2週間
3週間前研究構想の整理(既存研究テーマにAIをどう適用するか)5〜7日
2週間前研究計画調書ドラフト作成・コーチング・計算資源相談5〜7日
1週間前所属機関の学内承認手続き(研究推進部・URA経由)3〜5営業日
締切当日e-Rad 提出(機関承認まで完了が必要)前日までに余裕を持って

出典: 一般的な e-Rad 公募の学内手続きに基づく編集部作成の目安。所要日数は機関により異なります。

学内締切は所属機関のe-Rad運用ルールにより、公募締切の1〜2週間前に設定されている場合があります。研究推進部・URAに早期に確認してください。e-Rad手続きの詳細はe-Rad電子申請システムの使い方ガイドをご参照ください。

6. 主要プログラム比較(SPReAD・ARiSE・JST 等)

図3(表5). AI for Science 主要公募の規模・期間比較
プログラム主管1課題規模研究期間対象
SPReAD(id:1078) 文科省 直接経費500万円以下 半年強(第2回は〜2027/2/5) 全研究者(学生含む)
ARiSE 戦略ターゲット型(id:949) JST 上限10億〜30億円(間接経費含む) 約2.5年(〜2029年3月末) 研究チーム(共同代表制)
ARiSE 国際・融合型(id:949) JST 原則2億円(最大6.5億円) 約2.5年(〜2029年3月末) 研究チーム(共同代表制)
JST CREST JST 総額1.5億〜5億円程度 5年6ヶ月以内 研究代表者+チーム
JST ACT-X(id:205) JST 総額450万〜600万円程度 2年6ヶ月以内 若手・博士課程
JST BOOST 次世代AI(id:830) JST 原則上限5,000万円(直接経費) 5年 若手研究者

出典: 文部科学省SPReAD特設サイト、JST「ARiSE 令和8年度公募要領」、JSTCREST制度概要、JSTACT-X制度概要、JSTBOOST(若手研究者支援)公募情報(いずれも2026年7月3日参照)。ムーンショット・NEDO GENIAC・AMED 医工連携AI は課題により規模が大きく異なるため第8章の個別解説を参照してください。

SPReAD は1課題額が小さい代わりに採択件数が桁違いに多く、ARiSE はその逆という相補的設計です。

7. SPReAD と ARiSE の役割分担

SPReAD と ARiSE(AI for Science革新的研究推進事業、AI to Redesign Scientific Exploration)は文部科学省 AI for Science 戦略の両輪として設計されています。ARiSE 公募要領では、SPReAD の研究代表者が同時に ARiSE の共同代表者を務めることはできないと定められているため、自身の研究構想がどちら向きかを見極めて応募先を決める必要があります。

表6. SPReAD と ARiSE の比較
観点SPReAD(裾野)ARiSE(頂点)
位置づけボトムアップ・萌芽的支援フラグシップ・世界先導
1課題規模直接経費500万円以下2億〜30億円(タイプによる)
採択件数計1,000件程度戦略ターゲット型10〜12件程度・国際・融合型20件程度
研究期間半年強(短期)約2.5年(〜2029年3月末)
国際連携必須ではない戦略的国際連携を重視
形式個人研究中心チーム(AI研究者と応用分野研究者の共同代表制)
向くケース既存テーマにAIを試験投入科学基盤モデル・AIエージェント・AI駆動ラボ等の大型構想

出典: 文部科学省SPReAD特設サイト、JST「ARiSE 令和8年度公募要領」(2026年7月3日参照)。

SPReAD で実証した萌芽的アイデアを ARiSE や JST CREST 等の大型プログラムに発展させる道筋も想定されています。SPReAD は「AIを使って何ができるか」の試行回数を増やす制度として位置づけ、有望なシーズを次の大型ステージに送り出す育成路線として活用するのが王道です。

8. 関連プログラム個別解説

8-1. ムーンショット型研究開発制度 目標2・目標3

ムーンショット型研究開発制度は内閣府所管の長期・大型国家プロジェクトです。目標2「2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現」目標3「2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現」が AI for Science と直結します。目標2は分野に応じてJSTと(健康・医療分野は)AMED、目標3はJSTが研究推進法人です(出典12)。医療・介護分野の目標7もAMEDが実施しており、当サイトには目標7の公募ページ(id:601)を掲載しています。

8-2. JST AIP・CREST

JST AIP(人工知能・ビッグデータ・IoT・サイバーセキュリティ統合プロジェクト)は、AIの基盤研究と社会実装を一体的に推進する継続事業です。戦略的創造研究推進事業 CREST は総額1.5億〜5億円程度・5年6ヶ月以内の大型チーム型グラントで(出典9)、AI関連の研究領域が継続的に設定されています。最新の公募領域は JST の公募ページで確認でき、研究費サーチでも横断検索可能です。

8-3. JST BOOST 次世代AI人材育成プログラム

若手研究者を研究期間5年・原則上限5,000万円(直接経費・通期)で支援する若手向け大型プログラムです(出典11、id:830)。AI研究およびAI分野における新興・融合領域研究が対象で、AI for Science を含む情報科学・AI領域の若手PIを直接支援します。SPReAD に若手で応募する方は、BOOST との接続可能性も検討する価値があります。

8-4. NEDO GENIAC・フィジカルAI

NEDO GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge、id:108)は、生成AI基盤モデル開発を企業主体で支援する経産省・NEDO の大型事業です。AI for Science の基盤となる日本発生成AIモデルの構築を担います。NEDO ポスト5G フィジカルAI(id:823)は、センサーとロボット制御を統合した実世界AI の基盤研究を支援します。詳細はポスト5G・先端半導体・量子コンピュータ NEDO公募ガイドをご参照ください。

8-5. AMED 医工連携・人工知能実装研究事業

AMED 医工連携・人工知能実装研究事業(id:799)は、医療AI・診断支援AI・創薬AI 等の社会実装を目指す医工連携プログラムです。臨床研究法・倫理指針への準拠が前提で、IRB承認手続きを織り込んだ計画が必要です。SPReAD で医療AI の萌芽研究を行い、AMED で社会実装に発展させる流れも有効です。

9. 分野別 採択向き研究アイデア例

SPReAD の文科省告知では、分野別の研究例が示されています。以下、主要分野別の SPReAD 向き構想例です(実際の応募には独自性が必要です)。

表7. 分野別の研究アイデア例(編集部作成)
分野研究アイデア例使うAI技術
創薬・医学 AlphaFold/RoseTTAFold の追加学習で疾患特異的薬剤候補予測、医療画像の異常検知モデル タンパク質基盤モデル、画像深層学習
材料科学 材料生成AIを特定機能(電池・触媒)に絞って追加学習、材料合成条件のベイズ最適化 結晶構造生成モデル、ベイズ最適化
物理学 実験ログのデジタル化と機械学習サロゲートで第一原理計算を高速化、PINN による偏微分方程式の数値解法 サロゲートモデル、PINN
化学 逆合成AIで新規合成経路探索、反応条件最適化、量子化学計算の機械学習近似 グラフニューラルネット、ベイズ最適化
生物学 ゲノム配列の言語モデル化、シングルセル解析の自動アノテーション、表現型予測 配列LLM、表現学習
地球科学・気象 気象データの機械学習サロゲート、衛星画像からの土地被覆分類、地震波形の自動解析 時系列モデル、画像セグメンテーション
人文学 古文書のOCRとLLMによる自動翻刻、歴史テキストの構造化と注釈付きデータセット構築 OCR、LLM、知識グラフ
社会科学 大規模インタビュー音声の文字起こしと質的分析、SNSデータからの世論動態解析 音声認識、トピックモデル、LLM
数学 LLMによる組合せ問題の新解法探索、定理証明支援AIの応用 LLM、強化学習

出典: 文部科学省SPReAD特設サイトの分野別研究例(生命科学・材料科学・物理学・人文学)を参考に編集部作成(2026年7月3日参照)。実際の応募には独自性が必要です。

10. 2026年度 AI for Science 年間スケジュール

AI for Science 関連公募の例年の公募時期の目安です。SPReAD と ARiSE は2026年度公募の受付を終了しており、他制度は例年の傾向を示します。正確な日程は必ず各機関の公式公募要領でご確認ください。

表8. AI for Science 関連公募の時期(2026年度の実績と例年の目安)
プログラム公募・研究の時期状況
SPReAD 第1回公募2026年4月17日〜5月18日/研究期間〜2027年1月6日受付終了・採択公表済み
SPReAD 第2回公募2026年6月2日〜7月3日/研究期間〜2027年2月5日受付終了・結果待ち
ARiSE公募2026年5月12日〜6月30日/研究期間〜2029年3月末受付終了
JST CREST・さきがけ例年5〜6月頃に公募(領域による)例年の目安
JST BOOST 次世代AI例年7〜8月頃に公募例年の目安
科研費(若手・基盤)例年9〜11月頃に公募例年の目安
AMED 医工連携AI例年10〜11月頃に公募(事業による)例年の目安

出典: SPReAD・ARiSE は文部科学省・JST の2026年度公募実績(出典1・出典8)。その他は各機関の例年の公募傾向に基づく目安で、年度により前後します。最新の正確な日程は各機関の公式公募要領を必ずご確認ください。

AI for Science の公募を検索する

研究費サーチで「SPReAD」「ARiSE」「AI for Science」「生成AI」などを、分野・機関・締切日で横断検索できます。利用は無料です。

研究費サーチで検索する

11. よくある質問(FAQ)

QAI for Science とは何ですか?

AAI for Science とは、AI技術(機械学習・深層学習・大規模言語モデル・拡散モデル・シミュレーション)を科学研究そのものの手段として活用し、研究プロセスを高速化・高精度化・自動化する研究活動の総称です。AI自体の改良を目的とする『AI研究』とは異なり、生命科学・材料科学・物理学・化学・人文学・社会科学など既存分野にAIを取り入れることで新たな発見を生み出します。代表例にAlphaFold(タンパク質構造予測)、GNoME(材料発見)、古文書の自動翻刻などがあります。

QSPReAD(AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業)の概要は?

ASPReAD 1000(スプレッド、通称 spread1000・SPReAD-1000)は文部科学省が令和7年度補正予算で創設した大規模ボトムアップ事業で、2回の公募を通じて計1,000件程度を採択します。1課題あたり直接経費500万円以下(間接経費30%別途)、申請はe-Rad。第1回公募は2026年5月18日正午、第2回公募は2026年7月3日(金)正午をもって受付終了です。第1回の採択結果は2026年6月22日に公表済み(応募15,868件・採択456件・採択割合2.9%)、第2回は結果待ちです。研究期間は第1回が交付決定日から2027年1月6日まで、第2回が交付決定日から2027年2月5日まで。日本国内機関に所属する研究者であれば、職位・年齢・有給無給・常勤非常勤を問わず、学生も応募可能でした。

QSPReAD の対象分野は?人文学や社会科学でも応募できますか?

ASPReAD は人文学・社会科学から自然科学までのあらゆる分野が対象です。第1回公募の採択456件の内訳でも、生命科学・薬学98件、臨床科学70件、社会科学55件、芸術・人文科学23件など、全領域で採択が出ています。文部科学省の事例として、生命科学(既存分子AIモデルの追加学習による創薬予測)、材料科学(AIによる材料候補の仮想評価)、物理学(実験ログのデジタル化と機械学習活用)、人文学(歴史的文書のデジタル化と注釈付きデータセット構築)が例示されています。

QSPReAD と ARiSE は何が違いますか?

AARiSE(AI for Science革新的研究推進事業、AI to Redesign Scientific Exploration、JST実施)は文科省 AI for Science 戦略のフラグシップ事業で、戦略ターゲット型(1課題の研究費上限10億から30億円、間接経費含む)と国際・融合型(1課題原則2億円、最大6.5億円)の2タイプを約2年半支援する大型プログラムです。一方 SPReAD は萌芽的・挑戦的な研究シーズを広く募る1,000件規模のボトムアップ事業で、1課題直接経費500万円以下・短期(半年強)。SPReAD は『裾野を広げる』、ARiSE は『頂点を作る』役割分担です。ARiSE 公募要領では、SPReAD の研究代表者は同時に ARiSE の共同代表者を務められないと定められています。

QSPReAD の審査はどのように行われますか?

A文部科学省は、1,000件規模の採択を実現するため、従来の書面審査に加え、無作為抽出・AIを活用したインタビュー等、機動的かつ挑戦的な審査手法を導入すると告知しています。第1回公募要領によると、審査は二段階・非公開で行われ、第二段階ではピアレビュー(原則2から3名)と無作為抽出を組み合わせる方式です。評価軸は (1) AIによる既存研究の変革・新分野創出可能性(萌芽性・挑戦性)、(2) 研究期間内での実施完了可能性、(3) 成果が他分野・他研究者に波及する可能性が中心で、形式的完成度よりも研究者の意欲・アイデアが重視される設計です。

Q1課題500万円はどのように使えますか?

A直接経費500万円以下の対象経費は、物品費・旅費・人件費及び謝金・その他経費(計算資源利用料を含む)です。間接経費は別途30%が配分されるため、機関側の管理経費は別建てとなります。AI for Science の特性を踏まえ、計算資源提供者との連携による計算資源利用も対象です。第1回公募時には計算資源提供者による説明会も2026年4月に実施されており、学術機関の計算基盤(産総研 ABCI 3.0 等)との接続が想定されています。

QSPReAD は科研費や JST CREST と重複応募できますか?

ASPReAD は ARiSE を除き、原則として他の競争的研究資金との重複応募制限はないと文科省から告知されています。科研費(基盤研究・若手研究等)、JST CREST・さきがけ・ACT-X、AMED 公募、NEDO 公募との並行応募は基本的に可能です。ただし、エフォート(研究時間配分)の合理性は審査で確認されるため、複数採択時の研究時間配分を申請書で説明できるようにしておく必要があります。同一研究内容での二重応募は不可です。

Q第1回と第2回どちらに応募すべきですか?

A第1回(締切 2026年5月18日正午)は受付終了、第2回は2026年7月3日(金)正午をもって受付終了です。第1回と第2回は同じ枠から計1,000件程度を分け合う設計で、第1回の採択結果は2026年6月22日に公表済み(採択456件)。研究期間は第1回が2027年1月6日まで、第2回が2027年2月5日まで。第2回の交付決定(結果通知)は2026年(令和8年)8月中旬から9月上旬の見込みです。第3回以降の公募予定は公式に確認できません。

QAI実装の経験がほとんどない研究者でも採択されますか?

ASPReAD の3本柱の一つに『AI実装に必要な伴走支援(コーチング)』が含まれており、AI活用初心者を明示的に歓迎する設計です。文科省は『AIを利活用して科学研究の高度化・加速化を図る』ことを目的に掲げており、申請者自身がAIエンジニアである必要はありません。重要なのは『自分の研究分野でAIを使えば何が可能になるか』という構想と、その実現に向けた具体的な研究計画です。コーチングや計算資源提供者との連携を前提に組み立てる申請書も評価対象になります。

QAI for Science の他の主要プログラムは何がありますか?

A代表的なものに、(1) ARiSE(AI for Science革新的研究推進事業、JST、2026年度公募は6月30日正午で受付終了)、(2) ムーンショット型研究開発制度 目標2・目標3(超早期の疾患予測・予防、AIとロボットの共進化。目標2は分野に応じてJSTと健康・医療分野のAMED、目標3はJSTが研究推進法人)、(3) JST AIP(人工知能・ビッグデータ・IoT・サイバーセキュリティ統合プロジェクト)、(4) JST CREST、(5) JST ACT-X(若手・総額450万から600万円程度)、(6) JST BOOST 次世代AI人材育成(若手・原則上限5,000万円)、(7) NEDO GENIAC(生成AI基盤モデル開発)、(8) NEDO ポスト5G フィジカルAI、(9) AMED 医工連携・人工知能実装研究事業、(10) 民間財団(栢森情報科学・大川情報通信・船井情報科学)があります。研究費サーチで横断検索できます。

Qなぜ文部科学省は AI for Science に大規模投資しているのですか?

AAlphaFold(DeepMind、2020年)以降、AIが科学研究のスループットを桁違いに向上させる事例が急増し、海外でもAIを科学研究に活用する国家的な投資が拡大しています。日本では文部科学省が2026年(令和8年)4月に『AI for Scienceの推進に向けた基本的な戦略方針』を公表し、令和7年度補正予算で SPReAD と ARiSE を立ち上げました。背景には (1) 生成AI普及で実装ハードルが急低下、(2) 計算資源(2025年1月に一般提供が始まった産総研 ABCI 3.0 等)の整備、(3) 国際競争力維持のための裾野拡大と頂点形成、(4) 全分野での研究生産性向上の必要性があります。SPReAD の1,000件規模は、研究者全員に AI 活用機会を提供する狙いです。

Q申請書を書く上で押さえるべきポイントは?

A短期間(半年強)・少額(500万円)の研究を1,000件採択する設計を踏まえ、(1) 既存研究テーマにAIを取り入れる具体的アイデアを明確に、(2) AI実装の技術的理解(自分でやる・コーチング・外部委託)を区別して記述、(3) 研究期間内の中間目標と最終目標を現実的に設定、(4) 萌芽的でも分野横断的に波及する可能性を示す、(5) 形式的完成度より熱意とアイデアを優先、の5点が鍵です。AI活用インタビュー審査の存在を踏まえ、口頭で5分で説明できる形に研究構想を整理しておくと有利です。

Qspread1000(SPReAD 1000)とは何ですか?

Aspread1000 は、文部科学省の「AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD 1000、SPReAD-1000)」の通称です。読みはスプレッドで、カタカナでスプレッド1000と検索されることもあります。2回の公募で計1,000件程度を採択することから「1000」が付きます。1課題あたり直接経費500万円以下(間接経費30%別途)、申請はe-Rad、対象は学生を含む日本国内機関の全研究者。第1回公募は2026年5月18日正午、第2回公募は2026年7月3日正午をもって受付終了です。第1回の採択結果は2026年6月22日に公表済み、第2回は結果待ちです。

QSPReAD(spread1000)の倍率・採択率はどのくらいですか?

A文部科学省公表の第1回公募採択課題一覧によると、応募15,868件(うち学生2,624件)に対し採択456件(うち学生61件)で、採択割合は全体2.9%、学生2.3%でした。2026年6月22日の松本文部科学大臣の記者会見では倍率約35倍と説明されています。学生を含め職位・年齢・分野を問わず応募できる門戸の広さから、応募が採択枠を大きく上回りました。第2回(2026年7月3日締切)の倍率・採択結果は未公表で、公表され次第このページに掲載します。

QSPReAD(spread1000)は抽選で選ばれるのですか?

A完全な抽選ではありません。文部科学省は、1,000件規模の採択を実現するため、従来の書面審査に加えて『無作為抽出やAIを活用したインタビュー等、機動的かつ挑戦的な審査手法』を導入すると告知しています。つまり書面審査を基本としつつ、一部に無作為抽出(抽選的な要素)を組み合わせた選考です。抽選的要素の具体的な適用範囲や割合は公募要領で確認してください。

QSPReAD(spread1000)第2回の採択結果はいつ発表されますか?

A第2回公募(2026年7月3日正午締切)の採択結果は、2026年7月25日時点で未公表です。公表日そのものは文部科学省から明示されていません。SPReAD特設サイトの日程では、第2回は令和8年7月上旬から8月上旬に審査、8月中旬から9月上旬に交付申請・交付決定と示されています。第1回は5月18日正午締切に対し6月22日公表(締切から35日後)でしたので、同じ日数差を当てはめると2026年8月上旬から中旬の公表になります。これは当サイトの推計です。あわせて、令和8年6月29日のAI for Science推進委員会(第5回)配付資料には直近のスケジュールとして「8月下旬: 第2回公募採択者向けのキックオフ」が記載されており、公表は8月中と見込まれる、というのが当サイトの読み取りです。

QSPReAD(spread1000)第1回の採択結果は発表されましたか?

A発表されました。第1回公募(2026年5月18日正午締切)の採択結果は2026年6月22日に公表されています。文部科学省公表の採択課題一覧によると、応募は15,868件、採択は456件(うち学生によるアイデア61件)で、採択割合は2.9%(倍率約35倍)でした。採択課題一覧は文部科学省のSPReAD特設サイト(https://www.mext.go.jp/aifors_spread/)から確認できます。

QSPReAD 第1回ではどのような課題が採択されましたか?

A文部科学省公表の第1回公募採択課題一覧(全456件)によると、研究領域別の採択件数は、生命科学・薬学98件、臨床科学70件、電気工学・電子工学・情報科学・コンピューターサイエンス68件、社会科学55件、材料・プロセス・応用医工学33件、機械・社会基盤・エネルギー工学32件、数学・物理学・地球科学30件、農学・環境学・生態学25件、芸術・人文科学23件、化学22件です。採択課題名の例として『AIによる相分離タンパク質標的protein binder設計原理の確立と遺伝子治療基盤の構築』(生命科学・薬学)、『LLMエージェント・深層学習を用いたコミュニティ参加型郷土芸能デジタルアーカイブシステムの構築』(芸術・人文科学)などが公表されています。

QSPReAD 第2回の採択件数は何件になりますか?

A公式未公表です。確定しているのは、本事業が2回の公募を通じて計1,000件程度を採択する設計であることと、第1回で456件が採択されたことの2点です。1,000件から456件を差し引くと残りは540件程度になりますが、これは当サイトの単純計算であり、実際の採択件数は応募状況等により変動します。第2回の採択結果は公表され次第このページに掲載します。

QSPReAD(spread1000)の第3回公募はありますか?

A2026年7月25日時点で、第3回公募の実施は公式に公表されていません。文部科学省の公募情報ページとSPReAD特設サイトのいずれにも、第3回の公募予告は掲載されていません。ただし、令和8年5月29日の松本文部科学大臣の記者会見では、応募が採択件数を大幅に上回り有望な提案でも採択に至らない状況を踏まえ、本事業の採択規模の拡充や、継続的かつ切れ目のない段階的な支援の実現も含めて、AI for Science の推進方策の検討を進めたいとの発言がありました。検討を進めるという趣旨の発言であり、第3回公募の実施が決まったものではありません。公式の予告が出た場合は、当ページと研究費サーチの公募ページに反映します。

QSPReADの採択と不採択はどこで確認できますか?

A応募者本人への審査結果(採択・不採択)はe-Rad経由で通知されます。採択課題一覧(課題名・研究代表者・所属機関)は、文部科学省のSPReAD特設サイト(https://www.mext.go.jp/aifors_spread/)の新着情報からPDFで公開されます。第1回は2026年6月22日に公開されました。第2回公募(2026年7月3日正午締切)の採択結果は2026年7月25日時点で未公表で、公表され次第当ページにも掲載します。

QSPReADに不採択だった場合、次に狙える公募は?

A第1回不採択者は第2回に再応募可能でしたが、第2回も2026年7月3日正午をもって受付終了です。第3回以降の公募予定は公式に確認できないため未定です。代替候補として、JST ACT-X(若手・総額450万から600万円程度)、JST BOOST 次世代AI人材育成(若手・原則上限5,000万円)、科研費(若手研究・基盤研究等)、栢森情報科学・大川情報通信・船井情報科学などの民間財団助成が挙げられます。研究費サーチで横断検索できます。

12. 関連公募・他のガイド記事

研究費とは【2026年版】(総論)

研究費の全体像・種類・金額・採択率を1記事で把握できます。

記事を読む →

研究助成金の検索方法を比較2026

6つのデータベースの収録範囲と検索機能を比較し、目的別の使い分けを整理。

記事を読む →

研究費の探し方|5つの方法

助成金・研究助成の見つけ方を横断検索、e-Rad、URA相談など5つのルートで解説。

記事を読む →

AI・情報科学分野の研究助成金まとめ2026

AI・情報科学の助成金を網羅。SPReAD・ARiSE・GENIAC 関連も含みます。

記事を読む →

ポスト5G・先端半導体・量子コンピュータ NEDO公募

フィジカルAI・GENIAC・量子の大型公募を解説します。

記事を読む →

e-Rad電子申請システムの使い方ガイド

SPReAD 申請に必須の e-Rad 登録・申請手続きを解説します。

記事を読む →

年間申請スケジュール2026

科研費・JST・NEDO・AMED・民間の月別カレンダーです。

記事を読む →

JSTさきがけ・CREST応募の書き方ガイド

戦略的創造研究推進事業の応募に応用できます。

記事を読む →

若手研究者向け助成金ガイド

JST ACT-X、JST BOOST、若手向け AI for Science 路線も解説します。

記事を読む →

AI・機械学習分野の助成金一覧

AI関連の最新公募を一覧表示。締切・金額で絞り込めます。

記事を読む →

関連公募(研究費サーチ掲載)

出典・参考文献

  1. 文部科学省「SPReAD 1000(AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業)特設サイト」 https://www.mext.go.jp/aifors_spread/(2026年7月3日参照)
  2. 文部科学省「令和8年度 AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)第1回公募採択課題一覧」(Box) https://mext.box.com/s/l5ppajodlcyc0q18vegqt2g6wnazdzc1(2026年7月3日参照)
  3. 文部科学省「令和8年度 AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)の公募について」 https://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/mext_00521.html(2026年7月3日参照)
  4. 文部科学省「松本文部科学大臣記者会見録(令和8年6月22日)」 https://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/mext_00706.html(2026年7月3日参照)
  5. 文部科学省「SPReAD 公募要領・申請書様式」(Box) https://mext.ent.box.com/s/qf8vbuj3pso1hj9mwp1vs6rx2hashpuc(2026年7月3日参照)
  6. 府省共通研究開発管理システム(e-Rad) https://www.e-rad.go.jp/(2026年7月3日参照)
  7. 文部科学省 AI for Science推進委員会「AI for Scienceの推進に向けた基本的な戦略方針」 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/077/index.html(2026年7月3日参照)
  8. 科学技術振興機構(JST)「AI for Science 革新的研究推進事業(ARiSE)令和8年度公募要領」 https://www.jst.go.jp/program/arise/pdf/arise_youryo_5.20.pdf(2026年7月3日参照)
  9. 科学技術振興機構(JST)「戦略的創造研究推進事業 CREST 事業の概要」 https://www.jst.go.jp/kisoken/crest/about/index.html(2026年7月3日参照)
  10. 科学技術振興機構(JST)「ACT-X 事業の概要」 https://www.jst.go.jp/kisoken/act-x/about/index.html(2026年7月3日参照)
  11. 科学技術振興機構(JST)「BOOST 次世代AI人材育成プログラム(若手研究者支援)公募情報」 https://www.jst.go.jp/program/boost/yr/call/index.html(2026年7月3日参照)
  12. 内閣府「ムーンショット型研究開発制度」(目標2は分野に応じてJSTと健康・医療分野のAMED、目標3はJSTが研究推進法人) https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/(2026年7月3日参照)
  13. 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) https://www.nedo.go.jp/(2026年7月3日参照)
  14. 産業技術総合研究所「大規模AIクラウド計算システム ABCI 3.0 の一般提供開始」(2025年1月20日) https://www.aist.go.jp/aist_j/news/au20250120.html(2026年7月3日参照)
  15. Google DeepMind「Millions of new materials discovered with deep learning」(GNoME、2023年) https://deepmind.google/discover/blog/millions-of-new-materials-discovered-with-deep-learning/(2026年7月3日参照)
  16. 日本医療研究開発機構(AMED) https://www.amed.go.jp/(2026年7月3日参照)
  17. 文部科学省「AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)の公募開始について(事前予告・計算資源提供者説明会情報)」 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/077/aifors_spread_flyer.html(2026年7月3日参照)
  18. 科学技術振興機構(JST)「AI for Science 革新的研究推進事業(ARiSE)」 https://www.jst.go.jp/program/arise/index.html(2026年7月3日参照)
  19. 文部科学省 AI for Science推進委員会(第5回)配付資料(令和8年6月29日) https://www.mext.go.jp/content/20260629-mxt_jyohoka01-000050750_1.pdf(2026年7月25日参照)
  20. 文部科学省「令和8年度 AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)第1回公募 採択課題一覧」(PDF) https://www.mext.go.jp/content/20260629-mxt_jyohoka01-000050750_5.pdf(2026年7月25日参照)
  21. 文部科学省「令和8年度 AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)公募要領」(PDF) https://www.mext.go.jp/content/20260423-mxt_jyohoka01-000049436_7.pdf(2026年7月25日参照)
  22. 文部科学省「松本文部科学大臣記者会見録(令和8年5月29日)」 https://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/mext_00694.html(2026年7月25日参照)

最終更新:

検証方針: 本記事の制度・数値は文部科学省・JST・AMED・NEDO・産総研の公式サイトを一次ソースとして確認しています。SPReAD 第1回の応募・採択件数、区分別・研究領域別・機関別の内訳は文部科学省公表の採択課題一覧(出典2および出典20)に基づきます。第2回の採択結果の公表時期については、公式に示された日程と当サイトの推計を本文中で区別して記載しています。出典を確認できない情報は掲載せず、確認できない事項は「要確認」と明記します。第2回の採択結果など未公表の事項は、公表され次第このページを更新します。

本記事はAI(Claude)が作成したコンテンツです。データや制度の詳細については、必ず各機関の公式サイトでご確認ください。

この記事に関連する募集中の公募

募集中国立研究開発法人 産業技術総合研究所
残り10日

令和8年度 国内石油天然ガスに係る地質調査・メタンハイドレートの研究開発等事業(メタンハイドレートの研究開発)「実用化生産シミュレータの改良・機能強化」(委託研究公募)

上限700万円(消費税を除く) | 締切: 2026年8月10日

産総研が経済産業省の国内石油天然ガスに係る地質調査・メタンハイドレートの研究開発等事業の一環として実施する委託研究公募。砂層型メタンハイドレートの減圧法によるガス生産挙動を評価するため、開発中の生産シミュレータ「MH21HYDRES」の機能

募集中AMED
残り10日

令和8年度 医療等情報連携基盤整備・利活用推進事業

1課題当たり年間1,400万〜3,060万円(上限・課題により異なる) | 締切: 2026年8月10日

公的データベース、次世代医療基盤法に基づく認定作成事業者が保有するデータベース等を用いたユースケースの実証、およびデータ利活用を加速するために基盤等において実現すべき技術開発を推進するAMEDの事業。公募対象は4課題:課題1『公的DB・次世

募集中中島記念国際交流財団
残り20日

令和9年度(2027年度)中島記念国際交流財団 日本人若手研究者研究助成金(生命科学分野・情報科学分野)

1件あたり500万円以内(総額7,300万円以内) | 締切: 2026年8月20日

中島記念国際交流財団が情報科学・生命科学の2分野を対象に実施する若手研究者向けの研究助成金。将来性のある若手研究者の独創的・先駆的な研究を支援することを目的とする。令和9年(2027年)4月1日現在で37歳以下の研究者が対象で、主として日本

募集中中島記念国際交流財団
残り20日

令和9年度(2027年度)中島記念国際交流財団 日本人独立研究者始動助成金(生命科学分野)

1件あたり1,000万円以内(総額1億円以内) | 締切: 2026年8月20日

公益財団法人中島記念国際交流財団が、情報科学・生命科学の2分野を対象に、自らが主宰する研究室を立ち上げて間もない独立研究者の始動を支援する助成。本レコードは生命科学分野を対象とする。応募資格は、我が国の大学・研究機関等に所属し、研究室を立ち