研究費ガイド
科研費スケジュール2026|申請はいつ・締切と研究費の年間カレンダー
AI生成コンテンツ: この記事はAI(Claude)が公式の一次ソースを参照して作成しました。正確な情報は各機関の公式サイトで必ずご確認ください。
研究費・助成金の申請には明確な年間の「シーズン」があります。科研費(基盤研究・挑戦的研究・若手研究)は例年7月に公募要領が公開され9月中旬に締切、JSTの戦略的創造研究は春に募集、NEDO・AMEDは冬から年度末にかけて翌年度公募が集中します。
本記事では、科研費・JST・NEDO・AMED・民間財団の公募時期を月別に整理します。公式発表済みの2026年の実際の日程と、例年の傾向に基づく目安を区別して記載し、日付・数値は記事末尾の出典一覧に対応させています。
この記事の要点
- 科研費(基盤A・B・C、挑戦的研究、若手研究)は例年7月に公募要領公開、9月中旬締切。令和8年度公募は2025年7月14日公開、2025年9月17日16時30分締切だった
- JST CREST・さきがけ・ACT-Xの2026年度募集は終了(さきがけ・ACT-Xは5月26日、CRESTは6月2日締切)。採択発表は9月下旬の予定
- 特別推進研究・基盤研究(S)の令和9年度公募は2026年6月16日に締切済み
- NEDO・AMEDは冬から年度末に翌年度公募が集中し、AMEDは年間を通じて2次・3次公募が出る
- 民間財団の助成は年間を通じて公募がある。研究費サーチには民間助成の公募情報を約390件収録(2026年7月3日時点)
1. 年間スケジュール概観
以下は、主要な研究費の公募時期を機関別にまとめた年間カレンダーです。まず全体の流れをつかみ、詳細は後述の季節別・機関別の節で確認してください。
| 月 | 科研費(JSPS) | JST | NEDO | AMED | 民間財団 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4月 | 特別推進・基盤(S) 公募開始 交付内定・研究開始 | CREST・さきがけ ACT-X 募集開始 | 未踏チャレンジ・SBIR 締切 | 前年度開始公募の締切 | - |
| 5月 | - | さきがけ・ACT-X 締切(下旬) | - | 応募期間 | 一部財団の締切 |
| 6月 | 特別推進・基盤(S) 締切 | CREST 締切(上旬) | - | 一部締切 | 締切多数(住友・キヤノン等) |
| 7月 | 基盤(A・B・C)・挑戦的研究 若手 公募要領公開 | 面接選考 | - | 2次・3次公募の締切 | 締切多数(中谷・稲盛等) |
| 8月 | 執筆期間 | 面接選考 | - | - | 一部締切 |
| 9月 | 学内締切〜JSPS締切 | 採択発表(下旬) | - | - | 秋の締切(上原等) |
| 10月 | 書面審査 | 研究開始 | - | 翌年度の公募準備 | 締切が続く |
| 11月 | 書面審査 | - | - | 翌年度の公募準備 | 締切が続く |
| 12月 | 書面審査 | - | 翌年度公募が出始める | 翌年度公募が出始める | 年内締切の集中 |
| 1月 | 合議審査 | - | 公募・締切集中 | 公募・締切集中 | 一部締切 |
| 2月 | 審査結果通知(2月下旬〜) | - | 公募・締切集中(先導研究等) | 公募期間 | 一部締切(三菱等) |
| 3月 | - | 翌年度の領域発表 | 締切集中(SBIR公募開始) | 締切集中 | 締切多数(武田等) |
出典: 日本学術振興会「科研費スケジュール」、科学技術振興機構「戦略的創造研究推進事業 研究提案募集」、NEDO「公募情報」、AMED「公募情報」および研究費サーチ収録データ(いずれも2026年7月3日参照)。年度により変動するため、最新の公募要領を必ずご確認ください。
1-1. 2026年7月時点の動き
本記事の更新時点(2026年7月3日)で、今から動けるもの・すでに終了したものは次の通りです。
- 科研費(基盤A・B・C、挑戦的研究、若手研究): 令和9(2027)年度公募の公募要領は更新時点で未公開。例年は7月中旬に公開されます(令和8年度公募は2025年7月14日公開)。公開時期は日本学術振興会の公募情報ページで確認してください
- 特別推進研究・基盤研究(S): 令和9年度公募は2026年6月16日に締切済み
- JST CREST・さきがけ・ACT-X: 2026年度募集は終了(さきがけ・ACT-Xは5月26日、CRESTは6月2日締切)。採択発表は9月下旬の予定
- AMED: 7月締切の公募があります(例: 次世代がん医療加速化研究事業3次公募が2026年7月6日締切。2026年7月3日時点で9件が募集中)
- 民間財団: 7月締切が複数あります(2026年の締切実績: 中谷財団7月7日、大川情報通信基金7月10日、武田科学振興財団7月17日、稲盛財団7月22日、セコム科学技術振興財団7月31日など。研究費サーチ収録データ)
- 日本学術振興会 特別研究員(DC1・DC2・PD): 令和9年度採用分の申請は2026年6月3日で受付終了
2. 春(4〜6月): 大型公募の締切が集中
2-1. 4月
- JST CREST・さきがけ・ACT-X 募集開始: 2026年度は4月7日に既存領域の募集が始まりました。AI・情報科学を含む研究領域が対象です
- 科研費 特別推進研究・基盤研究(S) 公募開始: 令和9年度公募は2026年4月10日開始でした
- 日本学術振興会 特別研究員(DC1・DC2・PD)申請受付開始: 令和9年度採用分は2026年4月1日から受付。博士課程学生・ポスドクの最重要種目です
- NEDOの春締切: 先導研究プログラム(未踏チャレンジ)は2026年度公募が4月1日締切、SBIR推進プログラム(連結型)は4月3日正午締切でした
- 科研費 交付内定・研究開始: 前年度に採択された課題の研究が始まります
この時期にやること: JSTの研究領域を確認し、応募するかを判断。年間の主要締切をカレンダーに一括登録する。
2-2. 5月
- JST さきがけ・ACT-X 締切: 2026年度は5月26日正午が締切でした(e-Rad提出)
- 特別研究員の学内締切: 電子申請の提出期限は申請機関ごとに異なるため、所属機関の締切を確認します
- 科研費 不採択理由の分析: 前年度の審査結果の開示内容を確認し、7月からの再応募に向けた改善点を整理します
2-3. 6月
- JST CREST 締切: 2026年度は6月2日正午が締切でした
- 科研費 特別推進研究・基盤研究(S) 締切: 令和9年度公募は2026年6月16日16時30分が締切でした
- 特別研究員(DC1・DC2・PD)締切: 令和9年度採用分は、申請機関から日本学術振興会への送信期限が2026年6月3日17時でした
- 科研費の構想固め: 7月の公募要領公開に備え、研究テーマと計画の骨格を準備します
3. 夏(7〜9月): 科研費シーズン
3-1. 7月
- 科研費 公募要領公開: 基盤研究(A・B・C)、挑戦的研究(開拓・萌芽)、若手研究の公募要領は例年7月中旬に公開されます(令和8年度公募は2025年7月14日公開)。公募要領を熟読し、審査区分を確認します
- e-Radの準備: 研究者情報・研究倫理教育の登録状況を確認します。e-Radの使い方ガイドも参考にしてください
- JST 面接選考: 2026年度の面接選考(オンライン)は7月中旬〜8月上旬の日程です。書類選考を通過した場合は発表準備を進めます
- 民間財団の7月締切: 中谷財団(7月7日)、大川情報通信基金(7月10日)、武田科学振興財団(7月17日)、稲盛財団(7月22日)、セコム科学技術振興財団(7月31日)など、2026年は7月締切が複数あります(研究費サーチ収録データ)
3-2. 8月
- 科研費 研究計画調書の執筆: 集中執筆の期間です。学内の研究推進部門に下書きを見てもらいます
- 第三者による確認: 同僚や異分野の研究者に調書を読んでもらい、伝わりにくい箇所を直します
3-3. 9月
- 科研費 学内締切(上旬〜中旬): JSPSの締切より2〜4週間早いのが一般的です。所属機関の事務部門に必ず確認します
- 科研費 JSPS締切(中旬): 令和8年度公募は2025年9月17日16時30分が締切でした。電子申請システムで提出します
- JST 採択発表: 2026年度のCREST・さきがけ・ACT-Xの採択発表は9月下旬の予定です
- 民間財団の秋締切: 上原記念生命科学財団は2026年9月3日締切、内藤記念科学振興財団は2026年9月30日締切です(研究費サーチ収録データ)
4. 秋(10〜12月): 民間財団の締切が続く
4-1. 10月〜11月
- 民間財団の締切が続く: 笹川科学研究助成(日本科学協会)は2025年度は10月15日締切でした。旭硝子財団は2026年は9〜10月の公募が予定されています(研究費サーチ収録データ)
- 応募書類の効率化: 9月に提出した科研費の調書を土台に、各財団の様式へ書き直すと効率的です
- 科研費 書面審査中: 結果を待ちながら、次の応募準備を進める時期です
4-2. 12月
- 年内締切の民間財団: 藤森科学技術振興財団、パロマ環境技術開発財団、GMOインターネット財団などは12月末締切の実績があります(研究費サーチ収録データ)
- NEDO・AMED 翌年度公募が出始める: 翌年度(4月開始)の新規公募がこの時期から順次公開されるのが例年の傾向です
5. 冬(1〜3月): NEDO・AMEDの翌年度公募
5-1. 1月
- NEDO・AMEDの公募・締切が増える: 翌年度の大型プロジェクトの公募が集中する時期です(例年の傾向)。共同提案が必要な場合は早めに連携先へ打診します
- 民間財団の締切: 三菱財団は2026年は1〜2月に締切がありました(研究費サーチ収録データ)
- 科研費 合議審査中: 結果を待つ時期です
5-2. 2月〜3月
- NEDO 先導研究プログラム 締切: エネルギー・環境新技術先導研究プログラム、フロンティア育成事業の2026年度公募は2026年2月27日締切でした
- NEDO SBIR推進プログラム 公募開始: 2026年度の連結型は2026年3月16日〜4月3日正午の受付でした(jGrantsで申請)
- 民間財団の年度末締切: 武田科学振興財団の研究助成は2026年は3月9日締切、天野工業技術研究所は2026年2月28日締切でした(研究費サーチ収録データ)
- 科研費 審査結果通知: 2月下旬以降、種目により順次通知されます
- JST 翌年度の研究領域発表: 例年3月頃に翌年度のCREST・さきがけの研究領域が発表され始めます
6. 機関別の詳細スケジュール
各機関の公募には固有のリズムがあります。ここでは主要5機関の年間スケジュールを、公式発表済みの直近の実日程とともにまとめます。
6-1. 科研費(JSPS)の年間スケジュール
日本学術振興会(JSPS)が審査する科研費は、日本最大の競争的研究資金です。令和7年度の新規採択率は全体で28.8%(若手研究40.2%、基盤研究(C)27.4%)でした。研究計画調書の書き方を押さえることが採択への第一歩です。
| 時期 | イベント | 直近公募の実日程 |
|---|---|---|
| 4月中旬 | 特別推進研究・基盤研究(S) 公募開始 | 令和9年度公募: 2026年4月10日 |
| 6月中旬 | 特別推進研究・基盤研究(S) 締切 | 令和9年度公募: 2026年6月16日 16:30 |
| 7月中旬 | 基盤研究(A・B・C)・挑戦的研究(開拓・萌芽)・若手研究 公募要領公開 | 令和8年度公募: 2025年7月14日 |
| 7〜8月 | 研究計画調書の執筆 | - |
| 8月下旬〜9月上旬 | 学内締切(機関により異なる) | JSPS締切の2〜4週間前が目安 |
| 9月中旬 | JSPS応募受付締切 | 令和8年度公募: 2025年9月17日 16:30 |
| 10月〜翌2月 | 書面審査・合議審査 | - |
| 2月下旬〜 | 採択内定通知(種目により異なる) | - |
| 4月 | 交付内定・研究開始 | - |
出典: 日本学術振興会「基盤研究(A・B・C)、挑戦的研究、若手研究 公募情報」「特別推進研究・基盤研究(S) 公募情報」「科研費スケジュール」(2026年7月3日参照)。令和9年度の基盤研究等の公募日程は公募要領で必ずご確認ください。
6-2. JST(CREST・さきがけ・ACT-X)の年間スケジュール
科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業は、国が定めた戦略目標のもとで先端研究を推進する事業です。さきがけ・CREST応募の書き方ガイドも参考にしてください。
| 時期 | イベント | 備考 |
|---|---|---|
| 例年3月頃 | 翌年度の研究領域発表 | 新規領域・継続領域のテーマ確認 |
| 2026年4月7日 | CREST・さきがけ・ACT-X 募集開始 | e-Radで応募受付 |
| 2026年5月26日 正午 | さきがけ・ACT-X 締切 | 一部の新規領域は6月2日正午 |
| 2026年6月2日 正午 | CREST 締切 | - |
| 6月上旬〜7月下旬 | 書類選考・選考結果通知 | - |
| 7月中旬〜8月上旬 | 面接選考 | オンラインで実施 |
| 9月下旬 | 採択発表 | - |
| 10月1日 | 研究開始(予定) | - |
出典: 科学技術振興機構「戦略的創造研究推進事業 研究提案募集」(2026年7月3日参照)。2026年度の募集は終了しています。
6-3. NEDOの年間スケジュール
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は産業技術・エネルギー分野の研究開発を支援します。企業との共同研究が多く、提案時に共同実施体制の構築が求められる場合があります。詳しくはNEDO公募プログラムガイドをご覧ください。
| 時期 | プログラム例 | 2026年度の実日程 |
|---|---|---|
| 2月 | 先導研究プログラム(エネルギー・環境新技術、フロンティア育成事業) | 2026年2月27日 締切 |
| 3〜4月 | SBIR推進プログラム(連結型) | 2026年3月16日〜4月3日 正午 |
| 4月 | 先導研究プログラム(未踏チャレンジ) | 2026年4月1日 締切 |
| 通年 | 各種委託事業・助成事業の随時公募 | 公募一覧で随時確認 |
出典: NEDO「公募情報」「2026年度SBIR推進プログラム(連結型)の公募について」および研究費サーチ収録データ(2026年7月3日参照)。年度により公募の有無・時期が変わります。
6-4. AMEDの年間スケジュール
日本医療研究開発機構(AMED)は医療・生命科学分野の研究開発を推進します。翌年度の新規公募は冬から年度末に集中しますが、事業ごとに2次公募・3次公募が年間を通じて出るのが特徴で、2026年7月3日時点でも9件が募集中です(例: 次世代がん医療加速化研究事業3次公募が2026年7月6日締切)。AMED公募プログラムガイドで各事業の詳細を確認できます。
| 時期 | 主な動き |
|---|---|
| 12月〜3月 | 翌年度の新規公募が集中して公開・締切(例年の傾向) |
| 4〜6月 | 前年度末に開始した公募の締切 |
| 年間を通じて | 各事業の2次公募・3次公募(2026年7月3日時点で9件募集中) |
出典: 日本医療研究開発機構「公募情報」(2026年7月3日参照)。事業ごとに日程が大きく異なるため、公募カレンダーで個別にご確認ください。
6-5. 民間財団の年間スケジュール
民間財団の助成金は種類が多く公募時期もばらつきますが、大まかな傾向があります。若手研究者向けの助成金も多数あるため、キャリア初期の研究者は積極的に活用しましょう。
| 時期 | 財団の例と直近の締切実績 |
|---|---|
| 1〜3月 | 三菱財団(2026年は1〜2月)、天野工業技術研究所(2026年2月28日)、武田科学振興財団(2026年3月9日) |
| 4〜6月 | トヨタ財団(2026年6月5日)、住友財団(2026年6月30日)、キヤノン財団(2026年6月30日)、ロッテ財団(2026年6月) |
| 7〜8月 | 中谷財団(2026年7月7日)、大川情報通信基金(2026年7月10日)、稲盛財団(2026年7〜8月)、セコム科学技術振興財団(2026年7月31日) |
| 9〜10月 | 上原記念生命科学財団(2026年9月3日)、内藤記念科学振興財団(2026年9月30日)、旭硝子財団(2026年9〜10月予定)、笹川科学研究助成(2025年度は10月15日) |
| 11〜12月 | 藤森科学技術振興財団、パロマ環境技術開発財団、GMOインターネット財団(いずれも12月末締切の実績) |
出典: 各財団公式サイトの公募情報に基づく研究費サーチ収録データ(2026年7月3日時点)。財団・年度により時期は変動します。最新の締切は各財団の公式サイトでご確認ください。
6-6. 通年公募・随時受付の研究費
機関別スケジュールとは別に、年間を通じて応募できる研究費もあります。
- JST A-STEP 実装支援(返済型): 2026年度は2026年4月1日〜2027年3月31日正午まで随時選考・随時採択の受付です
- AMEDの2次・3次公募: 事業ごとに年間を通じて追加公募が出ます
- 各大学の学内研究助成: 所属機関独自の研究開始支援や萌芽研究支援。通年または四半期ごとの受付のものがあります
- 国際会議参加助成: 開催日の数か月前まで随時受け付ける財団があります(詳細は各財団サイトで確認)
なお、科研費・JST・NEDO・AMED・民間財団のほかにも、厚生労働科学研究費補助金、文部科学省の各種事業、地方自治体の助成金などがあります。主要公募の合間にこれらも活用することで、研究資金の組み合わせをより充実させることができます。
7. 年間申請戦略の立て方
7-1. 複数の資金源を組み合わせる
一つの助成金に依存するのではなく、複数の資金源を組み合わせて安定した研究基盤を作りましょう。
- 基盤となる資金: 科研費(基盤C・若手)。自由度の高い研究を支える土台になる
- 大型の資金: JST(さきがけ・CREST)やNEDO。研究を大きく加速させる
- 補完的な資金: 民間財団。特定の実験や渡航費など、科研費で賄いにくい費用を補う
7-2. 申請書を資産にする
- 核となる研究の筋書きを1本作る: 研究の背景・問題意識・手法を体系的にまとめた基本文書を用意しておく
- 助成金ごとに強調点を変える: 科研費では学術的意義を、NEDOでは社会実装を、民間財団では設立趣旨との整合性を前面に出す
- 過去の申請書を蓄積する: 不採択だった申請書も貴重な資産。改善を重ねて再利用する
7-3. キャリア段階別の申請戦略
| キャリア段階 | 最優先の資金 | 並行して狙う資金 | 年間の申請件数目安 |
|---|---|---|---|
| 博士課程 | 日本学術振興会 特別研究員(DC1・DC2) | 若手向け民間財団助成 | 2〜3件 |
| ポスドク | 特別研究員(PD)、科研費(若手研究) | JST さきがけ、民間財団 | 3〜5件 |
| 助教・講師 | 科研費(若手→基盤C) | JST さきがけ、NEDO先導研究、民間財団 | 4〜6件 |
| 准教授 | 科研費(基盤B・C) | JST CREST(分担)、NEDO、AMED | 3〜5件 |
| 教授 | 科研費(基盤A・S、特別推進) | JST CREST(代表)、NEDO、AMED(代表) | 2〜4件 |
出典: 研究費サーチ編集部による一般的な目安です。分野・所属機関により適切な組み合わせは異なります。
博士課程学生・ポスドクにとって最重要の特別研究員(DC1・DC2・PD)は、令和9年度採用分の場合、2026年4月1日に受付が始まり6月3日が提出期限でした。例年4〜6月が申請期になるため、春先から準備を始めてください。若手研究者は若手向け助成金を積極的に活用し、早い段階から申請書の執筆経験を積むことが重要です。
7-4. 年間カレンダーに締切を一括登録する
- 4月上旬に、主要な助成金の締切を年間カレンダー(Googleカレンダー等)に登録する
- 各締切の2か月前に通知を設定し、準備開始の時期を逃さない
- 研究費サーチのブックマーク機能や締切通知機能も活用する
8. スケジュール管理に役立つ道具立て
8-1. 公募情報の収集
- 研究費サーチ: 科研費・JST・NEDO・AMED・民間財団の公募を横断検索。分野・金額・締切で絞り込みできます
- 府省共通研究開発管理システム(e-Rad): 科研費・JST・NEDO・AMEDの電子申請の入口。e-Radの使い方ガイドも参考にしてください
- 各機関の公募ページ: JSPS、JST、NEDO、AMEDの公式サイトで最新の公募要領を確認します
- 所属機関の研究推進部門: 学内の研究支援課やURA(リサーチ・アドミニストレーター)が公募情報を集約していることが多いです
8-2. 主な電子申請システム
| システム | 対象機関 | 注意点 |
|---|---|---|
| e-Rad | 科研費、JST、NEDO、AMED 等 | 研究者番号の事前登録が必須。使い方ガイド参照 |
| jGrants | 経産省系補助金(NEDO SBIR等) | GビズIDが必要。書類申請は審査に最大1か月程度かかる場合がある(マイナンバーカードを使ったオンライン申請なら速やかに発行) |
| 各財団独自 | 民間財団 | 財団ごとにWebフォームまたは郵送。様式が異なる |
出典: デジタル庁「GビズID」、府省共通研究開発管理システム「e-Rad」(2026年7月3日参照)。発行日数・手続きは変更されることがあるため公式案内をご確認ください。
申請システムの登録は公募開始前に済ませておくのが鉄則です。特にe-RadとGビズIDは登録に時間がかかることがあるため、余裕をもって手続きしましょう。
8-3. スケジュール管理のコツ
- 年度初めに年間締切を一括登録する: Googleカレンダー等に主要な締切を入れ、2か月前に通知を設定する
- 学内締切を優先的に管理する: JSPS等の締切より2〜4週間早い学内締切を必ず確認する
- 準備開始日もカレンダーに入れる: 締切だけでなく「準備開始」の日付にも通知を設定すると、直前に慌てずに済む
- 共同研究者との調整は早めに: NEDO・AMEDの共同提案型は、連携先探しに1〜2か月かかることがある
9. スケジュール管理のよくある失敗
研究費の申請スケジュールを管理する上で、多くの研究者が経験する失敗の型を紹介します。
- 学内締切を知らなかった: JSPSの締切だけを見て安心していたが、所属機関の学内締切がその2〜4週間前に設定されていた。着任1年目は特に、早めに研究推進部門に確認する
- e-Radの登録が間に合わなかった: 応募しようとした時点で研究者番号の取得に時間がかかり、締切に間に合わなかった。e-Radの登録は年度初めに済ませておく
- 民間財団の公募を見逃した: 締切が集中する時期に気づいた時には過ぎていた。研究費サーチで定期的に新着公募を確認する習慣をつける
- 共同提案の体制づくりが間に合わなかった: NEDO・AMEDの大型プロジェクトで、連携先企業との調整に想定以上の時間がかかった。共同提案型の公募は、公募開始の3〜6か月前から連携先を探し始めるのが理想
- 科研費の重複制限に抵触した: 受給中の科研費と、新たに応募しようとした種目の組み合わせが重複制限に該当していた。応募前に日本学術振興会の公募要領で重複制限を必ず確認する
よくある質問(FAQ)
Q研究費の申請スケジュールで最も重要な時期はいつですか?
A最も重要なのは4月(年度初め)です。この時期に、年間の主要公募の締切をカレンダーに一括登録し、準備開始日に通知を設定しましょう。科研費なら5〜6月に構想を開始、JSTの戦略的創造研究は例年4月の募集開始時に即対応、民間財団は前年度の公募時期を参考に応募候補を書き出します。
Q1年間で複数の助成金に応募できますか?
Aはい、可能です。むしろ複数の助成金に戦略的に応募することが推奨されます。ただし、科研費の重複制限(同時に受給・応募できる種目の組み合わせ制限)や、一部の民間財団の併給制限には注意が必要です。
Q最も忙しい時期はいつですか?
A多くの研究者にとって7月〜9月が最も忙しい時期です。科研費の公募開始から学内締切まで約2か月で研究計画調書を仕上げる必要があるためです。次いで、民間財団の締切が続く10月〜12月も忙しくなります。
Q新任の研究者は何から応募すべきですか?
Aまずは科研費の若手研究が有力な選択肢です。令和7年度の新規採択率は40.2%で、科研費全体の新規採択率28.8%より高い水準でした(文部科学省の配分資料による)。着任直後であれば研究活動スタート支援も検討しましょう。並行して、民間財団の公募にも応募し、複数の資金源を組み合わせていくのが理想的です。
Q研究費の申請準備はどのくらい前から始めるべきですか?
A目安は締切の3〜6か月前です。科研費の場合、7月の公募開始前の5〜6月に構想を練り、8月に執筆し、9月上旬の学内締切までに完成させます。研究計画調書の執筆自体に1〜2か月、共同研究者との調整や第三者による確認にさらに2〜4週間を見込んでください。
Q年度途中でも応募できる研究費はありますか?
Aはい、あります。JST A-STEPの実装支援(返済型)は随時受付です(2026年度は2027年3月31日まで)。AMEDでは2次公募・3次公募が年間を通じて出ます。各大学の学内研究助成や国際会議参加助成にも随時受付のものがあります。研究費サーチの検索機能で現在募集中の公募を確認できます。
Q研究費の採択結果はいつ頃わかりますか?
A機関により異なります。科研費(基盤研究・若手研究等)は9月中旬締切で、審査結果は翌年2月下旬以降に通知されます(種目により異なります)。JSTのCREST・さきがけ・ACT-Xは、2026年度の場合5月下旬〜6月上旬締切、9月下旬採択発表の日程です。民間財団は財団ごとに異なるため、各財団の募集要項で確認してください。
まとめ
研究費の獲得は、「いい研究をしているのに資金がない」という状況を防ぐために不可欠です。年間スケジュールを把握し、計画的に準備しましょう。本記事の要点は次の3つです。
- 年度初めに年間計画を立てる: 主要な公募締切をカレンダーに登録し、準備開始日に通知を設定する
- 複数の資金源を組み合わせる: 科研費を土台に、JST・NEDO・AMED・民間財団を組み合わせて安定した研究基盤を作る
- 申請書を資産にする: 一つの研究の筋書きをもとに、各助成金の趣旨に合わせて強調点を変え、効率的に応募する
研究費サーチでは、科研費・JST・NEDO・AMED・民間財団の公募を横断検索できます。分野・金額・締切で絞り込み、自分に合った助成金を効率的に探すことができます。