研究費・助成金の年間申請スケジュール2026|月別の主要締切カレンダー
研究費の申請は「締切直前に慌てて書く」のではなく、年間を通じた計画的な準備が採択率を高めます。本ガイドでは、科研費・JST・NEDO・AMED・民間財団の主要な公募時期と締切を月別に整理しました。
目次
1. 年間スケジュール概観
以下は、主要な研究費の公募時期を機関別にまとめた年間カレンダーです。
| 月 | 科研費(JSPS) | JST | NEDO | AMED | 民間財団 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4月 | - | CREST・さきがけ ACT-X 公募開始 | 先導研究 締切 | 新年度公募開始 | - |
| 5月 | - | CREST等 応募期間 | DTSU等 締切 | 応募期間 | 一部財団公募開始 |
| 6月 | 基盤(S)等 締切 | CREST等 締切 | - | 一部締切 | - |
| 7月 | 基盤(A/B/C) 若手 公募開始 | 面接審査 | - | - | - |
| 8月 | 執筆期間 | - | - | - | - |
| 9月 | 学内締切〜 JSPS締切 | 採択発表 | - | - | 秋の公募開始 |
| 10月 | - | - | - | 翌年度 事前評価 | 公募ラッシュ |
| 11月 | - | - | - | 翌年度公募準備 | 公募ラッシュ |
| 12月 | - | - | 翌年度公募開始 | 翌年度公募開始 | 締切集中 |
| 1月 | 書面審査 | - | 公募・締切集中 | 公募・締切集中 | 締切集中 |
| 2月 | 合議審査 | - | 公募・締切集中 | 公募期間 | 一部締切 |
| 3月 | 採択内定 | 翌年度 領域発表 | 締切集中 | 締切集中 | - |
※スケジュールは過去の傾向に基づく目安です。年度によって変動します。
2. 春(4〜6月)――新年度の大型公募が始まる
4月
- JST CREST・さきがけ・ACT-X 公募開始: AI・情報科学を含む研究領域が発表される。公募期間は約2か月
- NEDO 先導研究プログラム: 未踏チャレンジ等の締切(例年4月上旬)
- AMED 新年度公募: 前年12月〜1月に開始された公募の締切が集中
- 科研費 交付内定・研究開始: 前年度に採択された科研費の研究がスタート
やるべきこと: JST公募の研究領域をチェックし、応募するかを判断。さきがけ・CRESTに応募する場合はすぐに提案書の準備を開始する。
5月
- JST CREST等 応募期間: 提案書の執筆に集中する時期
- NEDO スタートアップ支援: DTSU(ディープテック・スタートアップ支援)等の締切
- 科研費 不採択通知の活用: 前年度の不採択理由を分析し、7月の公募に向けた改善策を練る
やるべきこと: JST提案書の仕上げ。科研費の再応募に向けた構想開始。
6月
- JST CREST・さきがけ・ACT-X 締切: 提案書を提出
- 科研費 特別推進研究・基盤(S) 締切: 大型種目の締切
- 科研費の構想固め: 7月の公募開始に備え、テーマ・骨格を準備
やるべきこと: JST提案書の最終提出。7月の科研費公募に向けてテーマと構想を固める。
3. 夏(7〜9月)――科研費シーズン
7月
- 科研費 基盤(A/B/C)・若手研究・挑戦的研究 公募開始: 年間最重要の公募。公募要領を熟読し、審査区分を確認する
- e-Rad準備: 研究者情報・研究倫理教育の登録状況を確認
- JST さきがけ・CREST 面接審査: 書類審査を通過した場合、プレゼン準備
やるべきこと: 科研費の研究計画調書の執筆を開始。JST面接の準備。
8月
- 科研費 研究計画調書の執筆: 集中執筆期間。学内の研究推進部門にドラフトを見てもらう
- 第三者チェック: 同僚や異分野の研究者に調書を読んでもらい、フィードバックを受ける
やるべきこと: 調書の完成度を高める。夏休み期間を執筆に充てる研究者が多い。
9月
- 科研費 学内締切(上旬): JSPSの締切より2〜4週間早い。所属機関の事務部門に確認必須
- 科研費 JSPS締切(中旬): 16:30厳守。電子申請システムでの提出
- JST 採択発表: CREST・さきがけ・ACT-Xの採択結果が発表される
- 秋の民間財団公募が始まる
やるべきこと: 科研費を確実に提出。秋の民間財団公募をリストアップ。
4. 秋(10〜12月)――民間財団の公募ラッシュ
10月〜11月
- 民間財団の公募が集中: 武田科学振興財団、上原記念生命科学財団、内藤記念科学振興財団、三菱財団、旭硝子財団、キヤノン財団など多数
- 応募書類の効率化: 科研費の調書をベースに、各財団の様式に合わせて改変すると効率的
- AMED 翌年度の事前評価: 翌年度の公募テーマの検討が始まる
やるべきこと: 民間財団の公募情報を収集し、優先順位をつけて応募。1件ずつ書くのではなく、共通パーツを使い回す。
12月
- 民間財団の締切集中: 年内締切の財団が多い
- NEDO 翌年度公募開始: 翌年度(4月〜)の新規プロジェクト公募が始まる
- AMED 翌年度公募開始: 翌年度の主要事業の公募が出始める
やるべきこと: 年内の民間財団締切をクリア。NEDO・AMEDの翌年度公募をチェック。
5. 冬(1〜3月)――NEDO・AMEDの翌年度公募
1月
- NEDO・AMED 公募・締切が集中: 翌年度の大型プロジェクトの公募が最も多い時期
- 科研費 書面審査中: 結果を待つ時期
- 民間財団の締切: 年明け締切の財団も複数あり
やるべきこと: NEDO・AMEDの公募をチェックし、応募を検討。コンソーシアム形成が必要な場合は早めに連携先に打診。
2月〜3月
- NEDO 締切集中: 先導研究、省エネ、国際共同研究など多数の締切
- AMED 締切: 翌年度事業の締切が集中
- 科研費 採択内定(3月上旬): 審査結果が通知される
- JST 翌年度の研究領域発表: 翌年度のCREST・さきがけの研究領域が発表され始める
やるべきこと: NEDO・AMEDの提案書を仕上げて提出。科研費の結果を受けて、翌年度の資金戦略を見直す。
6. 年間申請戦略の立て方
戦略1: ポートフォリオ型の資金獲得
一つの助成金に依存するのではなく、複数の資金源を組み合わせて安定的な研究基盤を構築しましょう。
【推奨ポートフォリオの例】
- 基盤的資金: 科研費(基盤C/若手)→ 自由度の高い研究を支える土台
- 大型資金: JST(さきがけ/CREST)or NEDO → 研究を加速させるブースター
- 補完的資金: 民間財団 → 特定の実験や渡航費など、科研費でカバーしにくい費用を補完
戦略2: 申請書の資産化
- コアとなる研究ストーリーを1本作る: 研究の背景・問題意識・アプローチを体系的にまとめた「マスタードキュメント」を用意しておく
- 各助成金に合わせて「味付け」を変える: 科研費では学術的意義を、NEDOでは社会実装を、民間財団では財団の設立趣旨との整合性を強調する
- 過去の申請書を蓄積する: 不採択だった申請書も貴重な資産。改善を重ねて再利用する
戦略3: 年間カレンダーに締切を一括登録
- 4月上旬に、主要な助成金の締切を年間カレンダー(Googleカレンダー等)に登録する
- 各締切の2か月前にリマインダーを設定し、準備開始のタイミングを逃さない
- 研究費サーチのブックマーク機能やリマインダー機能も活用してください
7. FAQ
Q1. 研究費の申請はいつから準備すべきですか?
A. 一般的に、公募開始の1〜2か月前から準備を始めるのが理想です。科研費であれば5〜6月から構想を練り始め、7月の公募開始に備えます。民間財団は公募期間が短い場合が多いので、前年度の公募時期を事前に把握しておくことが重要です。NEDOやAMEDの大型プロジェクトでは、コンソーシアムの形成に数か月かかることもあるため、さらに早い準備が必要です。
Q2. 1年間で複数の助成金に応募できますか?
A. はい、可能です。むしろ複数の助成金に戦略的に応募することが推奨されます。ただし、科研費の重複制限(同時に受給・応募できる種目の組み合わせ制限)や、一部の民間財団の排他条件には注意が必要です。異なる角度から研究テーマを切り出し、それぞれの助成金の趣旨に合わせた提案を行いましょう。
Q3. 最も忙しい時期はいつですか?
A. 多くの研究者にとって7月〜9月が最も忙しい時期です。科研費の公募開始から学内締切まで約2か月で調書を仕上げる必要があるためです。夏休み期間を執筆に充てる研究者が非常に多いです。次いで、民間財団の締切が集中する10月〜12月も忙しくなります。
Q4. 新任の研究者は何から応募すべきですか?
A. まずは科研費の若手研究(採択率約40%)が最優先です。着任直後であれば研究活動スタート支援も検討しましょう。並行して、9月以降の民間財団公募にも応募し、研究資金のポートフォリオを構築していくのが理想的です。
本記事はAI(Claude)が作成したコンテンツです。各助成金の正確なスケジュール・公募要件については、必ず各機関の公式サイトでご確認ください。
最終更新: 2026年2月13日