基盤研究(A)の令和8(2026)年度の新規採択率は24.0%です(新規応募2,548件・新規採択612件。令和8年8月現在の確定値、2026年8月18日公表)。応募総額は2,000万円以上5,000万円以下で、令和8年度に新規採択された課題の配分額は1課題当たり平均11,274千円、最高32,800千円でした。審査は中区分ごとの総合審査(書面審査および合議審査)で、2段階書面審査の基盤研究(B・C)とは方式が異なります。
本ガイドは、基盤研究(A)について検索される問い、採択率はいくつか、金額はいくらか、基盤研究(S)や(B)と何が違うか、他の種目と重複して応募できるか、結果通知と交付内定はいつかに絞って答えます。数値はすべて日本学術振興会の配分状況一覧と公募要領から取り、出典を各表に添えました。
この記事の要点
- 令和8(2026)年度の新規採択率は24.0%(新規応募2,548件・新規採択612件。令和8年8月現在の確定値)。令和4年度から令和6年度の27%台、令和7年度の26.1%から低下
- 応募総額は2,000万円以上5,000万円以下(研究期間全体の総額)、研究期間は3年から5年
- 令和8年度の1課題当たり配分額は平均11,274千円、最高32,800千円(間接経費は外数)
- 審査は中区分ごとの総合審査(7名から8名の審査委員による書面審査および合議審査)。基盤研究(B・C)の2段階書面審査と異なる
- 基盤研究の中で基盤研究(A)だけが補助金分。基盤研究(S)(令和8年度から)・(B)・(C)は基金分
- 基盤研究(B)(C)・若手研究(1回目)とは重複応募できない。特別推進研究・基盤研究(S)・若手研究(2回目)・学術変革領域研究・挑戦的研究とは双方に応募できる
- 令和9年度公募は2026年9月17日(木)午後4時30分締切、審査結果通知は2027年2月26日、交付内定は2027年4月上旬の予定
1. 採択率の推移(令和4年度から令和8年度)
基盤研究(A)の新規採択率は、令和4(2022)年度27.4%、令和5(2023)年度27.2%、令和6(2024)年度27.2%と27%台で推移した後、令和7(2025)年度に26.1%、令和8(2026)年度に24.0%へ下がりました。応募件数は令和5年度の1,802件を底として3年連続で増加し(令和6年度2,320件、令和7年度2,468件、令和8年度2,548件)、令和8年度は5年間で最多の応募に対して採択が612件にとどまりました。令和8年度の値は2026年8月18日に公表された確定値(令和8年8月現在)です。
表1. 基盤研究(A)の新規採択実績(令和4年度から令和8年度)
| 年度 | 新規応募(件) | 新規採択(件) | 新規採択率 | 平均配分額(千円) | 最高配分額(千円) |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和4(2022)年度 | 1,920 | 526 | 27.4% | 11,354 | 29,000 |
| 令和5(2023)年度 | 1,802 | 491 | 27.2% | 12,132 | 34,900 |
| 令和6(2024)年度 | 2,320 | 632 | 27.2% | 11,840 | 32,800 |
| 令和7(2025)年度 | 2,468 | 643 | 26.1% | 12,098 | 34,900 |
| 令和8(2026)年度 | 2,548 | 612 | 24.0% | 11,274 | 32,800 |
出典: 日本学術振興会「科研費(補助金分・基金分)配分状況一覧」の各年度「新規採択分」の基盤研究(A)行(令和8年度は令和8年8月現在・2026年8月18日公表、令和7年度は令和8年3月現在、令和6年度は令和7年3月現在、令和5年度は令和6年3月現在、令和4年度は令和5年1月現在。いずれも2026年8月27日参照)。配分額は直接経費で、間接経費は外数です。率は同一覧の掲載値の転記であり、本サイトで再計算していません。
1-1. 他の種目と比べてどうか
令和8(2026)年度の新規採択率(確定値)を基盤研究の各区分で並べると、基盤研究(S)11.4%、基盤研究(A)24.0%、基盤研究(B)24.9%、基盤研究(C)25.9%です。基盤研究(A)と(B)の差は1ポイント未満で、応募規模は基盤研究(A)の2,548件に対し基盤研究(B)は13,155件と大きく異なります。
表2. 令和8(2026)年度の新規採択率(基盤研究S・A・B)
| 研究種目 | 新規応募(件) | 新規採択(件) | 新規採択率 |
|---|---|---|---|
| 基盤研究(S) | 606 | 69 | 11.4% |
| 基盤研究(A) | 2,548 | 612 | 24.0% |
| 基盤研究(B) | 13,155 | 3,281 | 24.9% |
出典: 日本学術振興会「科研費(補助金分・基金分)配分状況一覧(令和8年度 新規採択分)」(令和8年8月現在、2026年8月18日公表。2026年8月27日参照)。基盤研究(C)の令和8年度の新規採択率は同一覧で25.9%です。基盤研究(C)の詳細は基盤研究(C)のガイドをご覧ください。
2. 金額と研究期間、実際の配分額
公募要領は、基盤研究(A・B・C)を「独創的、先駆的な研究を格段に発展させる、一人又は複数の研究者で組織する研究計画」を対象とする種目と定め、応募総額により3種類に区分しています。基盤研究(A)の応募総額は2,000万円以上5,000万円以下で、これは研究期間全体を通じた総額です。研究期間は3年から5年です。
表3. 基盤研究の金額区分(令和9年度公募)
| 種目 | 応募総額(研究期間全体) | 研究期間 | 資金の区分 |
|---|---|---|---|
| 基盤研究(S) | 5,000万円以上2億円以下 | 原則として5年間 | 学術研究助成基金助成金(基金分) |
| 基盤研究(A) | 2,000万円以上5,000万円以下 | 3年から5年間 | 科学研究費補助金(補助金分) |
| 基盤研究(B) | 500万円以上2,000万円以下 | 3年から5年間 | 学術研究助成基金助成金(基金分) |
| 基盤研究(C) | 500万円以下 | 3年から5年間 | 学術研究助成基金助成金(基金分) |
出典: 日本学術振興会「令和9(2027)年度 科学研究費助成事業 公募要領(基盤研究(A・B・C)、挑戦的研究(開拓・萌芽)、若手研究)」および「令和9(2027)年度 公募要領(特別推進研究、基盤研究(S))」(2026年8月27日参照)。基盤研究(S)は原則5年ですが、定年等により研究機関を離れることが予想される場合等には3年間または4年間でも差し支えないとされています。
実際の配分額を見ると、令和8(2026)年度に新規採択された612課題への配分額は、1課題当たり平均11,274千円、最高32,800千円でした(令和8年8月現在の確定値)。新規採択分の配分総額は6,899,500千円で、このほかに間接経費2,069,850千円が外数として措置されています。平均配分額は当該年度分の配分であり、研究期間全体の総額ではありません。過去5年の平均配分額は11,274千円から12,132千円の範囲で推移しています(表1)。
参考として、同じ配分状況一覧の「新規採択分と継続分」を合わせた集計では、令和8年度の基盤研究(A)は応募4,290件、採択(交付対象)2,335件、配分総額20,850,502千円、1課題当たり平均8,930千円、間接経費6,255,150千円(外数)です。継続課題は年次計画に沿った配分となるため、新規採択分の平均より小さい値になっています。
3. 基盤研究(A)だけが補助金分であること
科研費には、科学研究費補助金(補助金分)と学術研究助成基金助成金(基金分)の二つの資金区分があります。令和9年度公募の公募要領では、基盤研究(A)は科学研究費補助金、基盤研究(B)と(C)は学術研究助成基金助成金と明記されています。さらに基盤研究(S)は令和8年度から基金研究種目となったため(令和8年度配分状況一覧の注記による)、基盤研究の4区分の中で補助金分は基盤研究(A)だけです。
この違いは研究費の使い方に直結します。補助金分は単年度交付が原則で、当該年度の補助金の全部または一部を翌年度に使用する場合には繰越しの手続が必要です。基金分は研究期間全体を単一の補助事業として扱うため、年度間の資金の移動が柔軟にできます。基盤研究(B)や(C)から基盤研究(A)へステップアップする研究者にとっては、年度をまたぐ執行の自由度が変わる点が実務上の変化になります。前倒し使用や繰越しの具体的な手続は所属機関の研究支援担当部署の運用によるため、採択後に確認してください。
なお、重複制限の適用においても、公募要領は「科研費(補助金分)で当該補助金の全部又は一部を翌年度に繰り越し、使用する場合」等を制限の例外として挙げており、補助金分特有の繰越しが制度上位置づけられています。
4. 審査の仕組み(中区分・総合審査)
基盤研究(A)の審査区分は中区分、審査方式は総合審査(書面審査および合議審査)です。公募要領によると、中区分ごとに7名から8名の審査委員が全ての応募研究課題について書面審査を行った上で、同一の審査委員が合議審査の場で各応募研究課題について幅広い視点から議論により審査を行います。各審査区分において応募件数が多数の場合は、当該審査区分を分割し、7名から8名の審査委員により構成する複数の小委員会を設けて書面審査と合議審査を実施します。
一方、基盤研究(B・C)と若手研究は、小区分ごとに、基盤研究(B)は5名、基盤研究(C)と若手研究は3名の審査委員が2段階にわたり書面審査を行う2段階書面審査で、合議審査は行いません。つまり基盤研究(A)は、書面審査をした審査委員自身が合議の場で議論する点、審査単位が小区分より広い中区分である点で、基盤研究(B・C)と質的に異なります。
審査単位が中区分であることは、研究計画調書の書き方にも影響します。小区分の専門家だけでなく、中区分に含まれる隣接分野の審査委員も読み手になるため、研究の意義を分野の外の研究者に伝わる形で書く必要性が、小区分審査の種目より高くなります。研究計画調書の具体的な書き方は研究計画調書の書き方と記入例で解説しています。
5. 基盤研究(S)・基盤研究(B)との違い
公募要領の対象の文言を比べると、基盤研究(S)は「独創的、先駆的な研究を格段に発展させる、一人又は比較的少人数の研究者で組織する研究計画」、基盤研究(A・B・C)は「独創的、先駆的な研究を格段に発展させる、一人又は複数の研究者で組織する研究計画」で、ほぼ同一です。違いは研究組織の書き分け(比較的少人数か、複数か)と、金額、審査方式、資金区分、公募時期に現れます。
表4. 基盤研究(S)・(A)・(B)の比較(令和9年度公募)
| 観点 | 基盤研究(S) | 基盤研究(A) | 基盤研究(B) |
|---|---|---|---|
| 応募総額 | 5,000万円以上2億円以下 | 2,000万円以上5,000万円以下 | 500万円以上2,000万円以下 |
| 研究期間 | 原則として5年間 | 3年から5年間 | 3年から5年間 |
| 資金の区分 | 基金分(令和8年度から) | 補助金分 | 基金分 |
| 審査区分 | 大区分 | 中区分 | 小区分 |
| 審査方式 | 総合審査(審査意見書を活用、ヒアリングを実施) | 総合審査(書面審査および合議審査) | 2段階書面審査(合議審査なし) |
| 審査委員 | 大区分ごと(審査意見書は専門分野が近い研究者が作成) | 7名から8名 | 5名(一部小区分は6名から9名の合同審査) |
| 評価 | 中間評価・事後評価あり | 公募要領のスケジュールに採択課題の審査結果の公開(5月頃)が明記 | 該当の記載なし |
| 令和9年度公募の時期 | 令和8年4月10日開始、6月16日締切 | 令和8年7月14日開始、9月17日締切 | 令和8年7月14日開始、9月17日締切 |
| 令和8年度 新規採択率 | 11.4%(応募606件・採択69件) | 24.0%(応募2,548件・採択612件) | 24.9%(応募13,155件・採択3,281件) |
出典: 日本学術振興会「令和9(2027)年度 公募要領(特別推進研究、基盤研究(S))」、「令和9(2027)年度 公募要領(基盤研究(A・B・C)、挑戦的研究(開拓・萌芽)、若手研究)」、「科研費(補助金分・基金分)配分状況一覧(令和8年度 新規採択分)」(令和8年8月現在)。いずれも2026年8月27日参照。基盤研究(S)は研究期間の中間年度に中間評価、研究終了翌年度に事後評価が行われます。
基盤研究(S)との違いで実務上大きいのは公募時期です。令和9年度公募では、基盤研究(S)は令和8年4月10日に公募が始まり6月16日に締め切られるのに対し、基盤研究(A)は7月14日開始・9月17日締切で、基盤研究(S)の方が3か月早く進みます。基盤研究(S)と基盤研究(A)は双方に応募できる関係にあるため(第6節)、基盤研究(S)に出した上で基盤研究(A)にも応募する場合は、春から秋まで公募対応が続くことになります。
基盤研究(B)との違いは、金額(応募総額の区分が異なる)、審査(総合審査か2段階書面審査か)、資金区分(補助金分か基金分か)の三つです。採択率は令和8年度で24.0%と24.9%であり、数字の上での差は小さいものの、審査の構造が異なるため、応募書類の読まれ方は同じではありません。
6. 重複応募できる種目とできない種目
公募要領は、一人の研究者が研究代表者として応募できるのは同一の研究種目(応募区分)の場合1研究課題であり、同一の研究種目に同時に複数の応募をすることはできないと定めています。他の種目との組み合わせは「別表1 重複制限一覧表」で決まっています。基盤研究(A)に研究代表者として新規応募する場合を、令和9(2027)年度公募の一覧表で読み替えると次のとおりです。
表5. 基盤研究(A)に研究代表者として新規応募する場合の重複制限(令和9年度公募)
| 同じ年度に研究代表者として応募したい種目 | 可否 | 一覧表の記号 |
|---|---|---|
| 特別推進研究 | 双方に応募できる。双方採択となった場合は特別推進研究のみを実施 | □ |
| 基盤研究(S) | 双方に応募できる。双方採択となった場合は基盤研究(S)のみを実施 | □ |
| 基盤研究(A)をもう1件 | 同一の研究種目に2件は応募できない | 同一種目を示す記号 |
| 基盤研究(B) | どちらか一方にしか応募できない | × |
| 基盤研究(C) | どちらか一方にしか応募できない | × |
| 若手研究(1回目) | どちらか一方にしか応募できない | × |
| 若手研究(2回目) | 双方に応募できる。双方採択となった場合は基盤研究(A)のみを実施 | ■ |
| 学術変革領域研究(A)(総括班・計画研究・公募研究) | 双方に応募できる | 空欄 |
| 学術変革領域研究(B)(総括班・計画研究) | 双方に応募できる | 空欄 |
| 挑戦的研究(開拓)・挑戦的研究(萌芽) | 双方に応募できる | 空欄 |
出典: 日本学術振興会「令和9(2027)年度 科学研究費助成事業 公募要領(基盤研究(A・B・C)、挑戦的研究(開拓・萌芽)、若手研究)」別表1 重複制限一覧表(1-1)の基盤研究(A)・新規・研究代表者の行(2026年8月27日参照)。同表の凡例では、空欄が「双方の研究課題とも応募できる」、×が「一つの研究課題にのみ応募できる(甲欄の研究課題に応募した場合には、乙欄の研究課題に応募できない)」、■が「双方の研究課題とも応募できるが、双方採択となった場合には、甲欄の研究課題の研究のみ実施する」、□が「双方の研究課題とも応募できるが、双方採択となった場合には、乙欄の研究課題の研究のみ実施する」を表します。
整理すると、上位種目(特別推進研究・基盤研究(S))とは双方に応募でき、双方採択なら上位種目を実施する、下位種目(基盤研究(B)(C)・若手研究(1回目))とはどちらか一方しか応募できない、という構造です。若手研究(2回目)だけは双方に応募でき、双方採択となった場合は基盤研究(A)を実施します。学術変革領域研究や挑戦的研究のように性格の異なる種目とは重複応募が制限されていません。
6-1. 基盤研究(A)の継続課題を持っている場合
令和9年度に継続が予定されている基盤研究(A)の研究代表者は、同じ一覧表の継続の行により、基盤研究(S)、基盤研究(B)、基盤研究(C)、若手研究(1回目・2回目)へ新規応募することができません(記号は▲。乙欄の研究課題に応募できず、継続研究課題の研究のみ実施する)。特別推進研究へは応募でき(□)、学術変革領域研究・挑戦的研究へも応募できます(空欄)。ただし、補助金の繰越しを行う場合や「研究計画最終年度前年度の応募」の特例に該当する場合は取扱いが異なるため、公募要領の該当節を確認してください。種目の組み合わせ全体は科研費の重複制限 早見表で整理しています。
7. 結果通知と交付内定の時期(令和9年度スケジュール)
表6. 令和9(2027)年度 基盤研究(A)のスケジュール(予定)
| 段階 | 時期 |
|---|---|
| 公募開始 | 令和8(2026)年7月14日 |
| 研究計画調書の提出(送信)期限 | 令和8(2026)年9月17日(木)午後4時30分(厳守) |
| 審査結果通知 | 令和9(2027)年2月26日 |
| 交付内定 | 令和9(2027)年4月上旬 |
| 交付申請 | 令和9(2027)年4月下旬 |
| 審査結果の開示 | 令和9(2027)年4月頃 |
| 採択研究課題の審査結果の公開(基盤研究(A)のみ) | 令和9(2027)年5月頃 |
| 交付決定 | 令和9(2027)年6月中旬(送金は前期分7月上旬、後期分10月頃) |
出典: 日本学術振興会「令和9(2027)年度 科学研究費助成事業 公募要領(基盤研究(A・B・C)、挑戦的研究(開拓・萌芽)、若手研究)」の公募スケジュールおよび「応募書類提出後のスケジュール(予定)」(2026年8月27日参照)。時期の表記は公募要領の記載のままです。予定であり変更される可能性があります。
公募要領は、予算成立の状況等によっては交付内定時期が変更されることがあり、特に総合審査を実施する研究種目についてはスケジュールどおりに進まないことが想定され、交付内定の時期が遅れる場合があると注記しています。基盤研究(A)は総合審査の種目であるため、この注記の対象です。実績としては、令和8年度公募でも基盤研究(A・B・C)・若手研究の交付内定の予定は令和8年4月上旬とされ(審査結果通知は令和8年2月27日)、令和8年5月現在の配分状況一覧(第1回)には基盤研究(A)の新規採択分の配分実績が掲載済みでした。同じ一覧で後発の種目に「6月交付内定予定」「7月交付内定予定」「11月交付内定予定」と注記されているのと対照的に、基盤研究(A)は4月内定の種目として運用されています。
スケジュール上、基盤研究(A)に固有なのは「採択研究課題の審査結果の公開」です。公募要領のスケジュール表には「令和9年5月頃 採択研究課題の審査結果の公開(基盤研究(A)のみ)」と明記されており、基盤研究(B・C)にはこの段階がありません。
提出期限の午後4時30分は厳守で、機関内の締切はこれより前に設定されます。締切前後の動き方を含む種目別スケジュールの一覧は科研費の締切はいつ?令和9年度は2026年9月17日に、審査結果が出る時期を他の制度と並べた一覧は研究費の採択結果はいつ発表されるかにまとめています。科研費以外も含めて現在応募できる公募は研究費サーチで検索できます。
8. 不採択時の審査結果の開示
総合審査を実施する種目では、審査結果として、審査区分におけるおおよその順位、各評定要素に係る審査委員の素点(平均点)、および「定型所見」が電子申請システムにより開示されます。基盤研究(A)は中区分ごとの総合審査であるため、この取扱いの対象です。開示は令和9年4月頃の予定です(表6)。
順位と素点が返るため、不採択となった場合も、翌年度に向けて計画の骨格を維持するか組み直すかの判断材料になります。あわせて、採択された課題については5月頃に審査結果の公開(基盤研究(A)のみ)が予定されており、採択と不採択の両面で審査結果に接する機会がある種目です。
9. よくある質問(FAQ)
基盤研究(A)の採択率は何%ですか。
令和8(2026)年度の新規採択率は24.0%です(新規応募2,548件、新規採択612件。令和8年8月現在の確定値、2026年8月18日公表)。5年間の推移は、令和4年度27.4%、令和5年度27.2%、令和6年度27.2%、令和7年度26.1%、令和8年度24.0%です。応募は令和5年度の1,802件を底に3年連続で増える一方、採択率は27%台から24.0%へ下がっています。
基盤研究(A)の金額はいくらですか。実際にはいくら配分されますか。
応募総額は2,000万円以上5,000万円以下で、これは研究期間全体を通じた総額です。研究期間は3年から5年です。令和8(2026)年度に新規採択された課題への配分額は、1課題当たり平均11,274千円、最高32,800千円でした(令和8年8月現在)。新規採択分の配分総額は6,899,500千円で、このほかに間接経費2,069,850千円が外数として措置されています。
基盤研究(A)と基盤研究(B)は何が違いますか。
金額、審査方式、資金区分の三つが違います。応募総額は基盤研究(A)が2,000万円以上5,000万円以下、基盤研究(B)が500万円以上2,000万円以下です。審査は、基盤研究(A)が中区分ごとに7名から8名の審査委員による総合審査(書面審査および合議審査)であるのに対し、基盤研究(B)は小区分ごとに5名の審査委員による2段階書面審査で、合議審査は行いません。会計上も、基盤研究(A)は科学研究費補助金(補助金分)、基盤研究(B)は学術研究助成基金助成金(基金分)と異なります。令和8年度の新規採択率は基盤研究(A)が24.0%、基盤研究(B)が24.9%です。
基盤研究(A)と基盤研究(S)は何が違いますか。
応募総額は基盤研究(S)が5,000万円以上2億円以下、基盤研究(A)が2,000万円以上5,000万円以下です。研究組織の文言も、基盤研究(S)は「一人又は比較的少人数の研究者」、基盤研究(A)は「一人又は複数の研究者」と書き分けられています。審査は、基盤研究(S)が大区分での総合審査で、専門分野が近い研究者が作成する審査意見書を活用しヒアリングを実施するのに対し、基盤研究(A)は中区分での総合審査で、ヒアリングはありません。公募時期も、令和9年度公募では基盤研究(S)が令和8年4月10日開始・6月16日締切で、基盤研究(A)(7月14日開始・9月17日締切)より早く進みます。令和8年度の新規採択率は基盤研究(S)が11.4%、基盤研究(A)が24.0%です。
基盤研究(A)は補助金と基金のどちらですか。
基盤研究(A)は科学研究費補助金(補助金分)です。基盤研究(B)と(C)は学術研究助成基金助成金(基金分)であり、基盤研究(S)も令和8年度から基金研究種目となったため、基盤研究の中では基盤研究(A)だけが補助金分です。補助金分は単年度交付が原則で、年度をまたいで使用する場合には繰越しの手続が必要です。基金分は研究期間全体を単一の補助事業として扱うため、年度間の資金の移動が柔軟にできます。
基盤研究(A)と他の種目に重複して応募できますか。
令和9(2027)年度公募の「別表1 重複制限一覧表」では、基盤研究(A)に研究代表者として新規応募する場合、基盤研究(B)、基盤研究(C)、若手研究(1回目)とは「×」で、どちらか一方にしか応募できません。特別推進研究と基盤研究(S)へは双方に応募でき、双方採択となった場合はそちらの種目を実施します。若手研究(2回目)へも双方に応募でき、双方採択となった場合は基盤研究(A)を実施します。学術変革領域研究(A)(B)や挑戦的研究(開拓・萌芽)とは一覧表が空欄で、双方に応募できます。
基盤研究(A)の結果通知と交付内定はいつですか。
令和9(2027)年度公募では、審査結果通知が令和9(2027)年2月26日、交付内定が令和9(2027)年4月上旬の予定です。公募要領は、予算成立の状況等によって交付内定時期が変更されることがあり、特に総合審査を実施する研究種目はスケジュールどおりに進まないことが想定され交付内定の時期が遅れる場合があると注記しています。令和8年度公募でも交付内定の予定は令和8年4月上旬とされ、令和8年5月現在の配分状況一覧には基盤研究(A)の新規採択分が掲載済みでした。また基盤研究(A)のみ、令和9年5月頃に採択研究課題の審査結果の公開が行われることがスケジュールに明記されています。
不採択だった場合、審査結果はどこまで開示されますか。
総合審査を実施する種目では、審査区分におけるおおよその順位、各評定要素に係る審査委員の素点(平均点)、および「定型所見」が電子申請システムにより開示されます。基盤研究(A)は中区分ごとの総合審査であるため、この取扱いの対象です。
10. 関連ガイド
- 科研費 基盤研究S・A・Bの金額と採択率: 基盤研究S・A・B・Cを横断で比較
- 基盤研究(C)の採択率と金額: 応募件数最多の種目の詳細
- 科研費の重複制限 早見表: 種目の組み合わせごとの併願可否
- 科研費の締切はいつ?令和9年度は2026年9月17日: 種目別スケジュールの一覧
- 研究費の採択結果はいつ発表されるか: 2026年秋から2027年春の発表時期一覧
- 研究計画調書の書き方と記入例: 概要10行の書き方と評定要素への対応
出典・参考文献
- 日本学術振興会「令和9(2027)年度 科学研究費助成事業 公募要領 基盤研究(A・B・C)、挑戦的研究(開拓・萌芽)、若手研究」(令和8(2026)年7月14日) https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_kiban_2026_g_4978/r9_7_kobo.pdf(2026年8月27日参照。応募総額・研究期間・資金区分・対象・審査区分と審査方式・審査委員数・審査結果の開示・公募スケジュール・別表1 重複制限一覧表)
- 日本学術振興会「令和9(2027)年度 科学研究費助成事業 公募要領 特別推進研究、基盤研究(S)」(令和8(2026)年4月10日) https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_tokus2026/r9_4_kobo.pdf(2026年8月27日参照。基盤研究(S)の応募総額・研究期間・審査方式・公募時期・対象の文言)
- 日本学術振興会「科研費(補助金分・基金分)配分状況一覧(令和8年度 新規採択分)」(令和8年8月現在、2026年8月18日公表) https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_27_kdata_g_5144/3-1-1_r8_0818.pdf(2026年8月27日参照。令和8年度の新規応募・新規採択・新規採択率・配分額・間接経費、新規採択分と継続分の集計、基盤研究(S)(B)の採択率)
- 日本学術振興会「科研費(補助金分・基金分)配分状況一覧(令和7年度 新規採択分)」(令和8年3月現在) https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_27_kdata_g_4795/3-1-1_r7_0330.pdf(2026年8月27日参照。令和7年度の新規採択実績)
- 日本学術振興会「科研費(補助金分・基金分)配分状況一覧(令和6年度 新規採択分)」(令和7年3月現在) https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_27_kdata_g_4305/3-1-1_r6_0321.pdf(2026年8月27日参照。令和6年度の新規採択実績)
- 日本学術振興会「科研費(補助金分・基金分)配分状況一覧(令和5年度 新規採択分)」(令和6年3月現在) https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_27_kdata_g_2247/3-1-1_r5_0322.pdf(2026年8月27日参照。令和5年度の新規採択実績)
- 日本学術振興会「科研費(補助金分・基金分)配分状況一覧(令和4年度 新規採択分)」(令和5年1月現在) https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_27_kdata_2022-2/3-1-1_r4_0317.pdf(2026年8月27日参照。令和4年度の新規採択実績)
- 日本学術振興会「令和8(2026)年度 科学研究費助成事業 公募要領 基盤研究(A・B・C)、挑戦的研究(開拓・萌芽)、若手研究」 https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_kiban_2025_g_3687/r8_7_kobo.pdf(2026年8月27日参照。令和8年度公募のスケジュール予定。審査結果通知 令和8年2月27日、交付内定 令和8年4月上旬)
- 日本学術振興会「科研費(補助金分・基金分)配分状況一覧(令和8年度 新規採択分)」(令和8年5月現在) https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_27_kohyo8-1/1-1-1_r8.xlsx(2026年8月27日参照。令和8年5月現在の第1回一覧に基盤研究(A)の新規採択分が掲載済みであること、後発種目の交付内定予定の注記)
最終更新:
検証方針: 本記事の制度・数値は日本学術振興会の公式資料を一次ソースとして確認しています。応募総額・研究期間・資金区分・審査方式・審査委員数・審査結果の開示内容・公募スケジュール・重複制限は令和9(2027)年度公募要領PDF(基盤研究(A・B・C)ほか、および特別推進研究・基盤研究(S))の記載を参照しました。採択率と配分額は各年度の「配分状況一覧」の掲載値をそのまま転記したもので、本サイトで率の再計算は行っていません。令和8(2026)年度の値は2026年8月18日公表の確定値(令和8年8月現在)、令和4年度の値は令和5年1月現在の集計で、他年度(3月現在)と集計時点が異なります。交付内定の日付を明記した公式ページは本記事の更新時点で特定できていないため、時期の記述は公募要領の予定表記(4月上旬)と、令和8年5月現在の配分状況一覧に掲載済みであった事実の範囲に留めています。応募前には必ず該当年度の公募要領で最新情報をご確認ください。
本記事はAI(Claude)が作成したコンテンツです。データや制度の詳細については、必ず各機関の公式サイトにご確認ください。
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