研究費ガイド
科研費 令和9(2027)年度の変更点まとめ: 昨年度からどう変わったか
AI生成コンテンツ: この記事はAI(Claude)が公式の一次ソース(日本学術振興会と文部科学省の令和9(2027)年度公募要領)を参照して作成しました。正確な情報は各機関の公式サイトで必ずご確認ください。
令和9(2027)年度の科研費公募(7月公募分は2026年7月14日開始、2026年9月17日締切)では、若手研究者の重複制限の緩和、挑戦的研究(開拓)の審査方式の変更など、応募戦略に直結する変更がいくつも入りました。本記事では、日本学術振興会(JSPS)と文部科学省の各公募要領に記載された「主な変更点等」を横断して、昨年度(令和8(2026)年度公募)から何がどう変わったのかを1ページに整理します。
この記事の要点
- 39歳以下は挑戦的研究(萌芽)と基盤研究(C)を併願・重複受給できるようになった(最大の変更)
- 挑戦的研究(開拓)の審査が総合審査から2段階書面審査に変わり、合議審査がなくなった
- 萌芽から開拓への接続が制度化(発展性の確認、最終年度前年度応募の導入)
- 学術変革領域研究(B)の領域代表者の年齢上限が45歳以下から49歳以下へ引き上げ
- 研究成果公開促進費は応募資格・応募額の目安・審査区分の扱いが変更
- 7月公募種目の締切は昨年度と同じ9月17日パターン(2026年9月17日 午後4時30分)
1. 変更点の全体像(一覧表)
令和9(2027)年度公募の変更点は、JSPS所管種目(基盤研究・挑戦的研究・若手研究・研究成果公開促進費など)と文部科学省所管種目(特別推進研究・学術変革領域研究)の各公募要領に分かれて記載されています。横断して整理すると次のとおりです。
| 変更点 | 関係する種目 | 特に関係する人 |
|---|---|---|
| 39歳以下を対象に、挑戦的研究(萌芽)と基盤研究(C)の重複応募・受給制限を緩和 | 萌芽、基盤C | 39歳以下の研究者 |
| 挑戦的研究(開拓)の審査方式を「2段階書面審査」に変更 | 開拓 | 開拓に応募する全員 |
| 開拓の審査で萌芽採択課題からの発展性を確認。萌芽から開拓への「研究計画最終年度前年度応募」を導入(様式にも追記) | 開拓、萌芽 | 萌芽の採択経験者・実施中の人 |
| 学術変革領域研究(B)の領域代表者の年齢上限を45歳以下から49歳以下へ引き上げ | 学術変革(B) | 領域立ち上げを狙う40代 |
| 学術変革領域研究(A)(B)の領域構成に必要な「若手の計画研究代表者2課題以上」の年齢基準を45歳以下から49歳以下へ引き上げ | 学術変革(A)(B) | 領域代表者・計画研究代表者 |
| 学術変革領域研究(B)の審査で、挑戦的研究・創発的研究支援事業の採択課題からの発展性を確認 | 学術変革(B) | 挑戦的研究・創発の経験者 |
| 研究成果公開促進費「データベース」の応募資格に、所属研究機関による機関管理を条件化 | 成果公開促進費 | データベース応募者 |
| 研究成果公開促進費で応募額の上限額(目安)を提示。超える場合は理由の記載と審査 | 成果公開促進費 | 国際情報発信強化(A)・学術図書・データベース応募者 |
| 「学術図書」「データベース」の広領域応募に主区分・副区分の仕組みを導入 | 成果公開促進費 | 複数の審査区分で応募する人 |
| 公募スケジュールの日付更新(7月公募種目は2026年7月14日開始、9月17日締切) | 全種目 | 応募者全員 |
出典: 日本学術振興会 令和9(2027)年度公募要領(基盤研究・挑戦的研究・若手研究、研究成果公開促進費)および文部科学省 令和9(2027)年度公募要領(学術変革領域研究(A・B)・特別研究促進費)の各「主な変更点等」。詳細と原文は各章に記載しています。なお、奨励研究・特別推進研究・基盤研究(S)・国際共同研究加速基金の公募要領には、スケジュール以外の種目固有の変更点は記載されていません。
2. 重複制限の緩和: 39歳以下は萌芽と基盤Cを併願可
昨年度(令和8(2026)年度公募)まで、挑戦的研究(萌芽)と基盤研究(C)は年齢を問わずどちらか一方にしか応募できませんでした。令和9(2027)年度公募からは、採択年度の4月1日現在で39歳以下の研究者に限り、両方に応募でき、両方に採択された場合の重複受給もできるようになりました。公募要領の原文は次のとおりです。
若手研究者支援を更に充実させるため、39歳以下を対象として挑戦的研究(萌芽)と基盤研究(C)との重複応募・受給制限を緩和します。
出典: 令和9(2027)年度公募要領(基盤研究・挑戦的研究・若手研究)「主な変更点等」。
JSPSは「今後の応募状況を踏まえ」「対象範囲を検討していく予定」ともしており、緩和の範囲は今後さらに広がる可能性があります。一方、若手研究と基盤研究(C)、若手研究と萌芽の併願は引き続きできないなど、変わっていない制限も多くあります。組み合わせごとの可否は科研費の重複制限 早見表と別表1の読み方で整理しています。
応募戦略への影響
39歳以下でこれまで基盤研究(C)一本だった方は、堅実路線の基盤(C)と挑戦路線の萌芽を同時に走らせる選択肢が生まれました。挑戦的研究(萌芽)の令和7年度新規採択率は12.2%と低めですが、基盤(C)と審査の観点が異なるため、テーマによっては併願の価値があります。種目の使い分けは若手研究・挑戦的研究の使い分けガイドを参照してください。
3. 挑戦的研究の変更: 開拓の審査方式と萌芽からの接続
3-1. 開拓の審査が「2段階書面審査」に
昨年度までの挑戦的研究(開拓)は、事前の選考の後、書面審査と合議審査を組み合わせた「総合審査」で審査されていました。令和9(2027)年度公募からは、挑戦的研究(萌芽)と同じく「2段階書面審査」に変わり、合議審査は行われません。公募要領には「挑戦的研究(開拓)の審査方式を見直し、「2段階書面審査」で行います」と明記されています。
2段階書面審査では、複数の審査委員がまず書面審査を行い、その結果を踏まえて同じ審査委員が2段階目の書面審査を行って採否の順位付けをします。合議の場で議論されることを前提とした「口頭で説明されれば伝わる」計画書ではなく、書面だけで完結して伝わる研究計画調書がこれまで以上に重要になります。
3-2. 萌芽から開拓への接続強化(発展性の確認・最終年度前年度応募)
令和9(2027)年度公募から、挑戦的研究(開拓)の公募・審査において、過去に採択された挑戦的研究(萌芽)からの発展性を確認することになりました。また、研究期間3年の萌芽採択課題については、最終年度の前年度に開拓へ新規応募できる「研究計画最終年度前年度応募」が導入されました。これらに伴い、公募要領・研究計画調書・審査及び評価に関する規程に関連の記述・様式等が追記されています。
萌芽で手応えを得た研究を、期間満了を待たずに開拓へスケールアップさせる経路が制度化された形です。なお公募要領は、開拓の交付内定が6月下旬以降(令和9年6月30日予定)であるため、最終年度前年度応募で開拓に採択された場合に継続課題の扱いに注意が必要である旨も記載しています。応募前に公募要領の該当箇所(研究計画最終年度前年度の応募)を確認してください。
4. 学術変革領域研究の変更: 年齢要件が49歳以下に
文部科学省所管の学術変革領域研究(4月公募・受付終了)では、領域を立ち上げる側の年齢要件が大きく変わりました。
- 学術変革領域研究(B)の領域代表者: 45歳以下から49歳以下へ。公募要領原文は「「学術変革領域研究(B)」の領域代表者の年齢上限を 45 歳以下から 49 歳以下へ引き上げます」
- 領域構成の若手要件も49歳以下に: 学術変革領域研究(A)(B)の領域構成で「45歳以下を代表とする計画研究を2課題以上含むこと」とされていた年齢要件が49歳以下に引き上げ
- 学術変革領域研究(B)で発展性の確認: 該当する応募領域については、過去に採択された挑戦的研究(開拓・萌芽)および創発的研究支援事業からの発展性を確認
40代後半で領域構想を持つ研究者にとっては、応募資格が広がる変更です。現在応募受付中(9月17日締切)の学術変革領域研究(A)公募研究については、個人で応募する場合の条件に変更はありません。募集中の32領域一覧は学術変革領域研究(A)公募研究の32領域一覧にまとめています。
5. 研究成果公開促進費の変更
研究成果公開促進費(国際情報発信強化・学術図書・データベースなど。9月17日締切)では3つの変更があります。
- 「データベース」の応募資格に機関管理を条件化: 応募時点で所属研究機関による補助金の機関管理の対象となっている者であることが条件になりました。研究機関の管理の下での長期的かつ安定的なデータベースの運用・活用を促進することが目的とされています
- 応募額の上限額(目安)の提示: 「国際情報発信強化(A)」と「学術図書」は事業期間全体の応募総額、「データベース」は1年当たりの応募金額について上限額(目安)が提示され、目安を超える場合は必要理由を計画調書に詳細に記入し、その必要性が審査されます
- 広領域応募に主区分・副区分を導入: 「学術図書」「データベース」で複数の審査区分を選ぶ「広領域」応募では、主区分を1つ決め、それ以外を副区分とします。書面審査は各審査区分で、合議審査は主区分で行われます
6. スケジュールの昨年度比較
公募開始と締切の「7月半ば開始、9月17日締切」というパターンは昨年度と同じです。審査結果の通知日は、基盤研究(A・B・C)・若手研究が令和9年2月26日(昨年度公募は令和8年2月27日通知予定)と、ほぼ同時期で日付が更新されています。挑戦的研究は、昨年度の要領で「令和8年6月下旬」という時期表記だった交付内定も令和9年6月30日と日付まで明示されました(審査結果通知は昨年度も令和8年6月30日と日付明示)。
| 項目 | 令和8(2026)年度公募(昨年度) | 令和9(2027)年度公募(今回) |
|---|---|---|
| 4月公募種目の期間 特別推進・基盤S・学術変革(A・B) |
2025年4月11日から6月17日 | 2026年4月10日から6月16日 |
| 7月公募種目の期間 基盤A・B・C、若手、挑戦的、奨励ほか |
2025年7月14日から9月17日 | 2026年7月14日から9月17日 午後4時30分 |
| 審査結果通知(基盤A・B・C、若手) | 令和8年2月27日 | 令和9年2月26日 |
| 審査結果通知(挑戦的研究) | 令和8年6月30日 | 令和9年6月30日 |
| 交付内定(挑戦的研究) | 令和8年6月下旬 | 令和9年6月30日 |
| 交付内定(基盤A・B・C、若手ほか) | 令和8年4月上旬 | 令和9年4月上旬 |
出典: 令和9(2027)年度および令和8(2026)年度の各公募要領「主な変更点等(公募スケジュール)」。予算成立の状況等により交付内定時期は変更されることがあります。種目別の詳しい日程は科研費の締切・スケジュール一覧を参照してください。
7. 変わらない点と応募時の注意
変更点に目が行きがちですが、応募の骨格は昨年度と共通です。
- 提出期限の厳格運用: 2026年9月17日(木)午後4時30分より後に提出(送信)された課題は、理由を問わず受理されません。所属機関の学内締切はさらに前です
- 研究計画調書の2部構成: 「Web入力項目」(電子申請システムに直接入力)と「添付ファイル項目」(Word様式で作成してアップロード)の構成は変わりません。書き方は研究計画調書の書き方と記入例を参照してください
- 基盤研究(A・B・C)の国際性の記述: 令和7(2025)年度公募で加わった「研究課題の国際性に関する評定要素」への対応(調書「1 研究目的、研究方法など」欄での国際性の記載)は、令和9年度様式でも継続しています
- e-Radの研究インテグリティ誓約: 誓約状況が「誓約している」になっていないと応募できません。e-Radの情報連携には通常30分から60分、混雑時は数時間かかるため、締切直前の登録は危険です
募集中の科研費公募は研究費サーチで種目別に検索できます。
8. よくある質問
Q令和9年度の科研費で最も大きな変更は何ですか?
A応募者への影響が大きいのは2点です。第一に、39歳以下の研究者に限り挑戦的研究(萌芽)と基盤研究(C)の重複応募・受給制限が緩和され、両方に応募・受給できるようになりました。第二に、挑戦的研究(開拓)の審査方式が総合審査(書面審査及び合議審査)から2段階書面審査に変わりました。いずれも日本学術振興会の令和9(2027)年度公募要領の「主な変更点等」に記載されています。
Q研究計画調書や様式は昨年度から変わりましたか?
A挑戦的研究(開拓)で、過去に採択された挑戦的研究(萌芽)からの発展性を確認する仕組みと「研究計画最終年度前年度応募」が導入されたことに伴い、公募要領・研究計画調書・審査及び評価に関する規程に関連の記述・様式等が追記されています。公募要領の「主な変更点等」には、これ以外に様式の全面的な変更は記載されていません。応募する種目の最新の様式・記入要領を必ず確認してください。
Q令和9年度公募の締切は昨年度から変わりましたか?
A「7月14日公募開始、9月17日締切」のパターンは昨年度と同じです。令和9年度の7月公募種目(基盤研究(A・B・C)・若手研究・挑戦的研究・奨励研究・研究成果公開促進費・学術変革領域研究(A)公募研究)の締切は2026年9月17日(木)午後4時30分(厳守)です。特別推進研究・基盤研究(S)・学術変革領域研究(A・B)の新規領域は2026年4月10日開始、6月16日締切で受付を終えています。
Q40歳以上の研究者に関係する変更はありますか?
Aあります。挑戦的研究(開拓)の審査方式の変更(2段階書面審査化)と、萌芽から開拓への接続強化(発展性の確認、最終年度前年度応募の導入)は年齢を問わず適用されます。また、学術変革領域研究(B)の領域代表者の年齢上限が45歳以下から49歳以下へ、学術変革領域研究(A)(B)の領域構成に必要な計画研究代表者の年齢要件も45歳以下から49歳以下へ引き上げられ、40代後半の研究者が領域を立ち上げやすくなりました。一方、萌芽と基盤研究(C)の重複制限緩和は39歳以下のみが対象です。
Q挑戦的研究(開拓)の審査はどう変わりましたか?
A令和8(2026)年度公募までの挑戦的研究(開拓)は、中区分ごとに事前の選考の後、書面審査と合議審査を組み合わせた総合審査で審査されていました。令和9(2027)年度公募からは挑戦的研究(萌芽)と同様に、事前の選考の後、複数の審査委員が2段階にわたって書面審査を行う2段階書面審査となり、合議審査は行われません。
関連記事
科研費の重複制限 早見表と別表1の読み方
若手・萌芽・基盤Cなど、よくある組み合わせの併願可否。
記事を読む →
科研費の締切・スケジュール一覧
令和9年度の種目別の締切と審査結果通知の時期。
記事を読む →
若手研究・挑戦的研究の採択率と使い分け
萌芽・開拓・若手・スタート支援の採択率と種目選び。
記事を読む →
研究計画調書の書き方と記入例
概要10行の構成と欄別の記入のポイント。
記事を読む →
9. 出典・参考文献
- 日本学術振興会「令和9(2027)年度 科学研究費助成事業 公募要領(基盤研究(A・B・C)、挑戦的研究(開拓・萌芽)、若手研究)」(2026年7月14日。「主な変更点等」2から3ページ) https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_kiban_2026_g_4978/r9_7_kobo.pdf(2026年7月29日参照)
- 日本学術振興会「令和8(2026)年度 科学研究費助成事業 公募要領(基盤研究(A・B・C)、挑戦的研究(開拓・萌芽)、若手研究)」(昨年度との比較に使用) https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_kiban_2025_g_3687/r8_7_kobo.pdf(2026年7月29日参照)
- 日本学術振興会「令和9(2027)年度 科学研究費助成事業 公募要領 研究成果公開促進費」(2026年7月14日。「主な変更点等」3から4ページ) https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_13_g_5027/i_r09_koubo00_all.pdf(2026年7月29日参照)
- 文部科学省「令和9(2027)年度 科学研究費助成事業 公募要領(学術変革領域研究(A・B)、特別研究促進費)」(2026年4月10日。「主な変更点」3ページ) https://www.mext.go.jp/content/20260410-mxt_gakjokik-000041469_001.pdf(2026年7月29日参照)
- 日本学術振興会「令和9(2027)年度科学研究費助成事業の公募について(通知)」(公募スケジュール) https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_kiban_2026_g_4978/r9_7_kobotsuchi.pdf(2026年7月29日参照)
- 日本学術振興会「基盤研究(A・B・C)、挑戦的研究、若手研究の公募について」 https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/02_koubo/kiban.html(2026年7月29日参照)
最終更新: (令和9(2027)年度公募要領2026年7月14日公開を受けて新規作成)
検証方針: 本記事の変更点は、日本学術振興会と文部科学省が公開する令和9(2027)年度の各公募要領の「主な変更点等」の節を一次ソースとし、昨年度の記述は令和8(2026)年度公募要領と突き合わせて確認しています。引用部分は原文のとおり掲載しています。出典を確認できない情報は掲載していません。
本記事はAI(Claude)が作成したコンテンツです。データや制度の詳細については、必ず各機関の公式サイトでご確認ください。